ゲストは、ミュージシャンの小山田圭吾さんと、RITTOR BASEディレクターの國崎晋さんです。2019年に國崎さんが手がけられた「Touch that Sound!」展は、ソニーの空間音響技術「Sonic Surf VR」を使って5組のアーティストによる “音に触れる” 体験を実際の空間で体感できるプロジェクトで、コーネリアスもアーティストとして参加されました。2回に渡り、お二人が感じてきた立体音響の面白さや難しさについてお話をお聞きしました。音像(方向や距離を持った音)の移動がその音楽にとって必然性があり、それによってリスナーの感情が起きるかが重要で、音楽的に必然性のあるサラウンドを初めて実現したのがコーネリアスの『Point』と話す國崎さん。そんな音楽をエンジニアとともに実現するコーネリアスの音のつくり方についてお話をお聞きしました。
<参考リンク>
コーネリアス『Fantasma』
https://open.spotify.com/album/3Wml3n8kxQ1S14zXynLduY?autoplay=true
コーネリアス『Point』
https://open.spotify.com/album/0eGOcTx7S6KWnmPM4cQghD?autoplay=true
サウンド・インスタレーション展「Touch that Sound!」
Audio Game Radio - オーディオゲームラジオ
オーディオゲームセンターがお送りするこの番組は、音にまつわるゲストとともに、音から発想するつくり方や遊び方の可能性を掘り下げていくプログラムです。
https://propo.fm/audiogameradio/
AUDIO GAME CENTER - オーディオゲームセンター
音からつくり、音だけで遊ぶオーディオゲームを通して、音から立ち上がる体験を目が見えない人と見える人とで共有しようという活動です。
https://audiogame.center
今回の出演者
小山田圭吾
ミュージシャン
1969年東京都生まれ。89年にフリッパーズ・ギターのメンバーとしてデビュー。バンド解散後、1993年にCornelius(コーネリアス)として活動開始。1998年『FANTASMA』をリリース。以降、国内外のアーティストとのコラボレーションやリミックス、プロデュースなど幅広く活動中。2017年には約11年ぶりとなるオリジナル・アルバム『Mellow Waves』をリリースし、翌年に全国ツアーを行った。
http://www.cornelius-sound.com/國崎晋
RITTOR BASEディレクター
サウンド・クリエイターのための専門誌『サウンド&レコーディング・マガジン』編集長を20年間務める。2018年末には多目的スタジオ「RITTOR BASE」を開設し、SONYの空間音響技術Sonic Surf VRをフィーチャーしたサウンド・インスタレーション「Touch that Sound!」展やバイノーラルを前提とした配信ライブなど、新たなコンテンツの制作に取り組んでいる。
https://rittorbase.jp/犬飼博士
運学家/ゲーム監督
日本最初のeスポーツプロデューサー。 AudioGameCenterメンバー。日本科学未来館の科学展示『アナグラのうた』や『未来逆算思考』を手掛ける。現在はスポーツとアート等のジャンルを横断する『スポーツタイムマシン』『未来の運動会プロジェクト』を継続して実施中。
https://sites.google.com/view/inukai/Homeこの番組のパーソナリティ
田中 みゆき
キュレーター/プロデューサー
「障害は世界を捉え直す視点」をテーマにカテゴリーにとらわれないプロジェクトを企画。価値が定まる前の表現を通して、表現の見方や捉え方を障害当事者や鑑賞者とともに再考する。近年の企画に、『音で観るダンスのワークインプログレス』(KAAT神奈川芸術劇場、2017〜19)、映画『ナイトクルージング』(19)など。21_21 DESIGN SIGHT「ルール?展」にて展覧会ディレクターを務める。
https://miyukitanaka.net/最近のエピソード
New Episodes
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2021.05.07
#09 音の響きに含まれる情報量ー技術を体験に落とし込む楽しさを知って / ソニーグループ株式会社 鈴木淳也
ソニーでオーディオ技術開発に携わる全盲のエンジニア 鈴木淳也さんとお送りする2回目は、鈴木さんが関わられた体験型展示「CAVE without a LIGHT」の開発についてお聞きしました。「CAVE without a LIGHT」は、暗い洞窟を模した空間で見知らぬ人同士がチームを組み、一緒に楽器を演奏してセッションする体験ができる展示でした。鈴木さんが日常的に感じている残響についての研究から始まったこのプロジェクト。見えない人と見える人が協働するなかで、技術が体験に落とし込まれ、展示ができあがっていった背景や、今後やっていきたいことをお聞きしました。 <参考リンク>体験型展示「CAVE without a LIGHT」https://www.sony.com/ja/SonyInfo/design/stories/cave/
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2021.05.07
#08 見えないことで聞こえる「音色の変化」と声が伝える気持ち / ソニー株式会社 鈴木淳也
ゲストは、ソニーでオーディオ技術開発にたずさわる全盲のエンジニア鈴木淳也さんです。2回に渡り、鈴木さんが視覚に障害のある当事者としてご自身の音の感覚をどのように研究や開発に生かされているか、お話をお聞きしました。感情を伝える音声合成をきっかけに音に関わる仕事を始められた鈴木さん。直接音と反射音が合わさることによる音色の変化から壁の存在を感じたり、見えないことによって体験している音の違いを見落とさないようにしているそうです。誰にとっても同じ情報を伝える物理的なアプローチと、音から自由に感情を誘発する心理的なアプローチ。二つの側面から音響の表現力に向き合う鈴木さんのお仕事の様子を伺いました。 <参考リンク>視覚を支援するー伊福部研究室https://www.human.iog.u-tokyo.ac.jp/projects/sight/
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2021.04.30
#07 立体音響が開く、聴き方を選ぶ自由さと新たな身体感覚 / ミュージシャン 小山田圭吾・RITTOR BASEディレクター 國崎晋
ミュージシャンの小山田圭吾さんとRITTOR BASEのディレクター 國崎晋さんとお送りする2回目は、空間音響作品のインスタレーション展示「Touch that Sound!」について詳しくお話を伺いました。ソニーの技術を使って必然性のある音楽をつくってくれるアーティストに依頼したという國崎さん。小山田さんは、聴く場所によって新しい体験ができるよう設計されたそうです。立体音響によって開かれる聴き方と、そのことがもたらす身体感覚の未来について伺いました。 <参考リンク>サウンド・インスタレーション展「Touch that Sound!」https://www.rittor-music.co.jp/rittorbase/touchthatsound/ コーネリアス『あなたがいるなら』"If You’re Here"https://open.spotify.com/album/0gaOSWpRzT2vc4VtWmZDnX?highlight=spotify:track:2MKsW6uGWGJZhszw4x9CZE
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