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#09 音の響きに含まれる情報量ー技術を体験に落とし込む楽しさを知って / ソニーグループ株式会社 鈴木淳也
ソニーでオーディオ技術開発に携わる全盲のエンジニア 鈴木淳也さんとお送りする2回目は、鈴木さんが関わられた体験型展示「CAVE without a LIGHT」の開発についてお聞きしました。「CAVE without a LIGHT」は、暗い洞窟を模した空間で見知らぬ人同士がチームを組み、一緒に楽器を演奏してセッションする体験ができる展示でした。鈴木さんが日常的に感じている残響についての研究から始まったこのプロジェクト。見えない人と見える人が協働するなかで、技術が体験に落とし込まれ、展示ができあがっていった背景や、今後やっていきたいことをお聞きしました。 <参考リンク>体験型展示「CAVE without a LIGHT」https://www.sony.com/ja/SonyInfo/design/stories/cave/
聴く2021.05.07 / 0:33:30 -
#08 見えないことで聞こえる「音色の変化」と声が伝える気持ち / ソニー株式会社 鈴木淳也
ゲストは、ソニーでオーディオ技術開発にたずさわる全盲のエンジニア鈴木淳也さんです。2回に渡り、鈴木さんが視覚に障害のある当事者としてご自身の音の感覚をどのように研究や開発に生かされているか、お話をお聞きしました。感情を伝える音声合成をきっかけに音に関わる仕事を始められた鈴木さん。直接音と反射音が合わさることによる音色の変化から壁の存在を感じたり、見えないことによって体験している音の違いを見落とさないようにしているそうです。誰にとっても同じ情報を伝える物理的なアプローチと、音から自由に感情を誘発する心理的なアプローチ。二つの側面から音響の表現力に向き合う鈴木さんのお仕事の様子を伺いました。 <参考リンク>視覚を支援するー伊福部研究室https://www.human.iog.u-tokyo.ac.jp/projects/sight/
聴く2021.05.07 / 0:31:07 -
#06 音としての面白さと音楽としての難しさが共存する立体音響 / ミュージシャン 小山田圭吾・RITTOR BASEディレクター 國崎晋
ゲストは、ミュージシャンの小山田圭吾さんと、RITTOR BASEディレクターの國崎晋さんです。2019年に國崎さんが手がけられた「Touch that Sound!」展は、ソニーの空間音響技術「Sonic Surf VR」を使って5組のアーティストによる “音に触れる” 体験を実際の空間で体感できるプロジェクトで、コーネリアスもアーティストとして参加されました。2回に渡り、お二人が感じてきた立体音響の面白さや難しさについてお話をお聞きしました。音像(方向や距離を持った音)の移動がその音楽にとって必然性があり、それによってリスナーの感情が起きるかが重要で、音楽的に必然性のあるサラウンドを初めて実現したのがコーネリアスの『Point』と話す國崎さん。そんな音楽をエンジニアとともに実現するコーネリアスの音のつくり方についてお話をお聞きしました。 <参考リンク>コーネリアス『Fantasma』https://open.spotify.com/album/3Wml3n8kxQ1S14zXynLduY?autoplay=trueコーネリアス『Point』https://open.spotify.com/album/0eGOcTx7S6KWnmPM4cQghD?autoplay=trueサウンド・インスタレーション展「Touch that Sound!」https://www.rittor-music.co.jp/rittorbase/touchthatsound/
聴く2021.04.30 / 0:18:57 -
#07 立体音響が開く、聴き方を選ぶ自由さと新たな身体感覚 / ミュージシャン 小山田圭吾・RITTOR BASEディレクター 國崎晋
ミュージシャンの小山田圭吾さんとRITTOR BASEのディレクター 國崎晋さんとお送りする2回目は、空間音響作品のインスタレーション展示「Touch that Sound!」について詳しくお話を伺いました。ソニーの技術を使って必然性のある音楽をつくってくれるアーティストに依頼したという國崎さん。小山田さんは、聴く場所によって新しい体験ができるよう設計されたそうです。立体音響によって開かれる聴き方と、そのことがもたらす身体感覚の未来について伺いました。 <参考リンク>サウンド・インスタレーション展「Touch that Sound!」https://www.rittor-music.co.jp/rittorbase/touchthatsound/ コーネリアス『あなたがいるなら』"If You’re Here"https://open.spotify.com/album/0gaOSWpRzT2vc4VtWmZDnX?highlight=spotify:track:2MKsW6uGWGJZhszw4x9CZE
聴く2021.04.30 / 0:29:03 -
#04 リアリティを立ち上げる効果音のつくり方ー音の編集に視覚は影響しているのか? / サウンドデザイナー 宮澤詩織
ゲストは、 バンダイナムコスタジオのサウンドデザイナー、宮澤詩織さんです。2回に渡り、聞き手で全盲の野澤幸男と加藤秀幸が長年持っていた、ゲームにつけられている音への疑問を、宮澤さんに投げかけました。前半は、宮澤さんが学生時代に音ならではの表現に興味を持つきっかけとなった「オーディオドラマ」や、「フォーリー」と呼ばれる効果音のつくり方などをお聞きしました。「音の編集をする際に、見える人は聞いて判断するのか、波形を見て判断するのか?」など、クリティカルな質問も投げかけられました。
聴く2021.04.23 / 0:23:31 -
#05 見えているゲーム世界と違和感のないサウンドデザイン / サウンドデザイナー 宮澤詩織
バンダイナムコスタジオのサウンドデザイナー、宮澤詩織さんとお送りする2回目は、ゲーム制作の中で実際にどのように音がつくられていくのか、現場の視点からお話をお聞きしました。音が鳴る方に歩くことでストーリーを進められたり、格闘ゲームではステレオで相手の位置を予想できたり、目が見えない人がゲームをプレイするためのアクセシビリティを大きく左右するサウンドの役割。「なぜ多くのゲームではキャラクターが壁にぶつかっても足音が鳴り続けるのか?」という野澤くんの長年の疑問にも答えて頂きました。
聴く2021.04.23 / 0:42:42 -
#02 自分の出す音と、空間に響く音の関係性 / ボイスアーティスト 細井美裕
NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]で収録した3回のエピソード。2回目は、細井さんが音に興味をもつきっかけになった合唱部時代の原体験や、アーティスト活動で実践してきた音への関心をお聞きしました。前半は、ICC、山口情報芸術センター[YCAM]、SCARTSという特徴の異なる空間で行った22.2チャンネルのサウンドインスタレーション作品『Lenna』の展示を中心にお聞きしました。 <参考リンク>山口情報芸術センター[YCAM]https://www.ycam.jp/ 札幌文化芸術交流センター SCARTShttps://www.sapporo-community-plaza.jp/scarts.php
聴く2021.04.14 / 0:27:41 -
#03 ひとつの音から広がる想像を共有する / ボイスアーティスト 細井美裕
NTTインターコミュニケーションセンター[ICC] で収録した3回のエピソード。3回目は、声というメディアの特性や可能性と、エンジニアや作曲家など、さまざまな目的を持つチームでの制作についてお聞きしました。「音の解釈の可能性を残したい」と話す細井さん。『Lenna』以降の活動で取り組んでいる、音から広がる想像を共有するワークショップや、音に行きつく体験を設計することについてお聞きしました。 <参考リンク>『Erode』(2020年)https://miyuhosoi.com/portfolio/erode/
聴く2021.04.14 / 0:32:27
Audio Game Radio - オーディオゲームラジオ
オーディオゲームセンターがお送りするこの番組は、音にまつわるゲストとともに、音から発想するつくり方や遊び方の可能性を掘り下げていくプログラムです。
https://propo.fm/audiogameradio/
AUDIO GAME CENTER - オーディオゲームセンター
音からつくり、音だけで遊ぶオーディオゲームを通して、音から立ち上がる体験を目が見えない人と見える人とで共有しようという活動です。
https://audiogame.center
この番組のパーソナリティ
田中 みゆき
キュレーター/プロデューサー
「障害は世界を捉え直す視点」をテーマにカテゴリーにとらわれないプロジェクトを企画。価値が定まる前の表現を通して、表現の見方や捉え方を障害当事者や鑑賞者とともに再考する。近年の企画に、『音で観るダンスのワークインプログレス』(KAAT神奈川芸術劇場、2017〜19)、映画『ナイトクルージング』(19)など。21_21 DESIGN SIGHT「ルール?展」にて展覧会ディレクターを務める。
https://miyukitanaka.net/