バンダイナムコスタジオのサウンドデザイナー、宮澤詩織さんとお送りする2回目は、ゲーム制作の中で実際にどのように音がつくられていくのか、現場の視点からお話をお聞きしました。音が鳴る方に歩くことでストーリーを進められたり、格闘ゲームではステレオで相手の位置を予想できたり、目が見えない人がゲームをプレイするためのアクセシビリティを大きく左右するサウンドの役割。「なぜ多くのゲームではキャラクターが壁にぶつかっても足音が鳴り続けるのか?」という野澤くんの長年の疑問にも答えて頂きました。
Audio Game Radio - オーディオゲームラジオ
オーディオゲームセンターがお送りするこの番組は、音にまつわるゲストとともに、音から発想するつくり方や遊び方の可能性を掘り下げていくプログラムです。
https://propo.fm/audiogameradio/
AUDIO GAME CENTER - オーディオゲームセンター
音からつくり、音だけで遊ぶオーディオゲームを通して、音から立ち上がる体験を目が見えない人と見える人とで共有しようという活動です。
https://audiogame.center
今回の出演者
野澤幸男
ソフトウェアエンジニア
1997年生まれ。学生時代から、音だけを使ってプレイする視覚障害者向けのゲームを開発、国内・国外に向けてホームページで公開している。ゲーム作成に関連する効果音制作や作曲も行う。現在はソフトウェアエンジニアとして勤務しながら、個人でもさまざまなアプリケーション開発を行っている。
https://www.nyanchangames.com/この番組のパーソナリティ
田中 みゆき
キュレーター/プロデューサー
「障害は世界を捉え直す視点」をテーマにカテゴリーにとらわれないプロジェクトを企画。価値が定まる前の表現を通して、表現の見方や捉え方を障害当事者や鑑賞者とともに再考する。近年の企画に、『音で観るダンスのワークインプログレス』(KAAT神奈川芸術劇場、2017〜19)、映画『ナイトクルージング』(19)など。21_21 DESIGN SIGHT「ルール?展」にて展覧会ディレクターを務める。
https://miyukitanaka.net/最近のエピソード
New Episodes
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2021.05.07
#09 音の響きに含まれる情報量ー技術を体験に落とし込む楽しさを知って / ソニーグループ株式会社 鈴木淳也
ソニーでオーディオ技術開発に携わる全盲のエンジニア 鈴木淳也さんとお送りする2回目は、鈴木さんが関わられた体験型展示「CAVE without a LIGHT」の開発についてお聞きしました。「CAVE without a LIGHT」は、暗い洞窟を模した空間で見知らぬ人同士がチームを組み、一緒に楽器を演奏してセッションする体験ができる展示でした。鈴木さんが日常的に感じている残響についての研究から始まったこのプロジェクト。見えない人と見える人が協働するなかで、技術が体験に落とし込まれ、展示ができあがっていった背景や、今後やっていきたいことをお聞きしました。 <参考リンク>体験型展示「CAVE without a LIGHT」https://www.sony.com/ja/SonyInfo/design/stories/cave/
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2021.05.07
#08 見えないことで聞こえる「音色の変化」と声が伝える気持ち / ソニー株式会社 鈴木淳也
ゲストは、ソニーでオーディオ技術開発にたずさわる全盲のエンジニア鈴木淳也さんです。2回に渡り、鈴木さんが視覚に障害のある当事者としてご自身の音の感覚をどのように研究や開発に生かされているか、お話をお聞きしました。感情を伝える音声合成をきっかけに音に関わる仕事を始められた鈴木さん。直接音と反射音が合わさることによる音色の変化から壁の存在を感じたり、見えないことによって体験している音の違いを見落とさないようにしているそうです。誰にとっても同じ情報を伝える物理的なアプローチと、音から自由に感情を誘発する心理的なアプローチ。二つの側面から音響の表現力に向き合う鈴木さんのお仕事の様子を伺いました。 <参考リンク>視覚を支援するー伊福部研究室https://www.human.iog.u-tokyo.ac.jp/projects/sight/
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2021.04.30
#06 音としての面白さと音楽としての難しさが共存する立体音響 / ミュージシャン 小山田圭吾・RITTOR BASEディレクター 國崎晋
ゲストは、ミュージシャンの小山田圭吾さんと、RITTOR BASEディレクターの國崎晋さんです。2019年に國崎さんが手がけられた「Touch that Sound!」展は、ソニーの空間音響技術「Sonic Surf VR」を使って5組のアーティストによる “音に触れる” 体験を実際の空間で体感できるプロジェクトで、コーネリアスもアーティストとして参加されました。2回に渡り、お二人が感じてきた立体音響の面白さや難しさについてお話をお聞きしました。音像(方向や距離を持った音)の移動がその音楽にとって必然性があり、それによってリスナーの感情が起きるかが重要で、音楽的に必然性のあるサラウンドを初めて実現したのがコーネリアスの『Point』と話す國崎さん。そんな音楽をエンジニアとともに実現するコーネリアスの音のつくり方についてお話をお聞きしました。 <参考リンク>コーネリアス『Fantasma』https://open.spotify.com/album/3Wml3n8kxQ1S14zXynLduY?autoplay=trueコーネリアス『Point』https://open.spotify.com/album/0eGOcTx7S6KWnmPM4cQghD?autoplay=trueサウンド・インスタレーション展「Touch that Sound!」https://www.rittor-music.co.jp/rittorbase/touchthatsound/
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