目次へ

1月の配信は、特集『うたが生まれるところ』として、木下龍也さん(歌人)と文月悠光さん(詩人)をゲストにお迎えしてお送りしました。

 

このページでは、4回にわたってお届けした特集をまとめています。ぜひお聴きください!

 

番組のオンラインコミュニティ「もしもし文化センター」へは、下記よりアクセスいただけます!みなさんの参加をお待ちしております!

https://basic.motion-gallery.net/community/moshibun

 

また、Spotifyにて番組のエピソードとゲスト&パーソナリティの選曲を織り交ぜたプレイリストを更新中です!ぜひ「My Library」への登録お願いします!

https://open.spotify.com/playlist/6EY8LFSdS7B0OOl5wxldXr

 

「MOTION GALLERY CROSSING」は、編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が、日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」のプロジェクトを紹介しながら「これからの文化と社会のはなし」をゲストとともに掘り下げていくラジオ番組。リスナーのみなさんとつくるオンラインコミュニティ、「もしもし文化センター」よりお送りしています!(1月はリモート収録)

 

#079/section1「詩と短歌、それぞれのはじまり。」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/79

特集初回、そして2022年最初の配信となる今回。まずは文月さんが詩を、木下さんが短歌を始めたきっかけをお話しいただきながら、それぞれの魅力や特徴について紐解いていきました。

「本を出す人になりたい」という思いから10歳の頃には日記に詩を書き始めていたという文月さんと、社会人になってから短歌を始めたという木下さん。文月さんは当時、自分と近い世代の学生による詩集を読んだことで「自分でつくるという手があったか」という親近感がきっかけとなった一方、木下さんは穂村弘さんの『ラインマーカーズ』を読んで雷に打たれたような衝撃がきかっけに。武田さんが短歌を始めたきっかけも実は穂村弘さんの存在であることや、長井さんは枡野浩一さんのTシャツのモデルの経験から読むより先に着て知っていたなどきっかけはさまざまで、少し遠い存在にも感じる詩や短歌の入口が実は広いことを感じるトークとなりました!

そして同じ詩歌のジャンルにある俳句についても挙げながら、575と57577という定型の違いや季語の有無による入りやすさの違い、形式がないからこそ終わりをどこにすれば?という疑問が浮かぶ詩も実は「詩人は自分の詩の定型を書きながらつくりあげている」ことなど、意外な発見も!

さらには、「あけましておめでとう…!?」、番組アシスタント大高さんの出張のこと、穂村弘さんの偉大さ、長井さんの口調が大高さんに…?!、『K2』プロジェクト目標金額達成など、ぜひお聞きください!

 

#080/section2「まだ言葉になっていない風景を言葉に起こす」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/80

特集の2回目となる今回。木下さんは短歌の、文月さんは詩の講座も開催されていることから教える立場として気をつけていることをお話しいただきながら、後半ではいよいよ木下さんを先生とした「ちいさな短歌教室」がスタートします…!

”教える”ことについては、長井さんからの、命令にならないようにするにはどうすれば?という質問に、教えられるのはあまり好きではないという木下さんは、何を教えるかより何を受け取ってもらうかであり受講生が取捨選択できるよう気をつけていること、文月さんは”受賞したい””贈りたい””わからないからこそ知りたい”といった様々にある受講生のニーズに合わせて言葉を選んでいる、という回答が。教える側も教えられる側も相互に受け取り合っていることが印象的でした。

そしていよいよ「ちいさな短歌教室」の序盤。ルールはもちろんのこと、木下さんの過去作を例に、まだ言葉になっていない風景を言葉に起こすというコツや、何を言うかからどう言うかへの移行など、聞くと思わず短歌をつくってみたくなるヒントも盛り沢山です!「お題:どうしよもない発見」の短歌づくりが始まります…!お楽しみに!!

さらには、武田さんと長井さんの2022年にやりたいこと(格闘技、執筆、魚の木彫り…?!)、知ることでより好きになること、三鷹天命反転住宅プロジェクトのことなど、ぜひお聞きください!

 

#081/section3「お題「どうしようもない発見」」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/81

特集の3回目。前回でのルールやコツ、ヒントを経ていよいよ「ちいさな短歌教室」での短歌を発表。短時間で仕上げたとは思えない短歌とそれに対する適切な講評とで、とても濃密な時間となりました…!

お題「どうしようもない発見」として、マスク生活での想像とリアルを詠んだ長井さん、引越しでの風景を詠んだ文月さん、コロナ禍の耳を想い詠んだ武田さん。初めてとは思えない、何をいうこともないくらいの素晴らしさ、鋭い視点と優しさの両立など、三者三様の魅力的な短歌に互いが感嘆し、木下さんによる講評では、思い浮かべる映像を相手にそのまま映せるように、別の視点を考えることなど、ひとつの短歌に溢れるいくつもの可能性に、推敲の楽しさも知る収録となりました。

さらには、Nintendo Switchの保護フィルム、キンキンの揚げ物のことなど、ぜひお聞きください!

 

#082/section4「想像力に頼るけれど、甘えない。」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/82

特集最終回。前回の「お題:どうしようもない発見」の短歌発表と講評を経て「小さな短歌教室」ふりかえりに始まり、自身も書き手としてエッセイや小説を執筆す長井さんからの読み手の想像力に対する意識についての質問、創作を続けるコツ、お金と創作活動との関係など、うたをつくり続けていくためのヒントをみつけるトークとなりました。

想像力に頼る部分もあるけれどそこに甘えず、限られた字数で相手にも自分と同じ映像がクリアに映し出せるよう言葉を選んでいるからこそ、自分は詩を書かないのかもと話す木下さん。一方で、わからないと言ってもらえることは作者にひらいているからこそでありそれもまたありがたいと話す文月さん。お二人が同じ詩歌でもそれぞれの分野を選んだ背景を垣間見た瞬間でした。

お金と創作活動との両立の話では、詩は個人でつくるけれど外の世界で他者を知るからこそ創作の時間に戻って来れるという考えからくる挑戦や、短歌の個人販売など、最近まで会社勤めも並行されていた木下さんと、学生の頃から専業詩人として活動する文月さんとの、ここでも好対照なお話が繰り広げられました。

さらには、12月の特集『薄めず広める』への反響、先日無事オープンしたシモキタ-エキマエ-シネマ「K2」のクラウドファンディングが間も無く終了…!など、ぜひお聞きください!

MOTION GALLERY CROSSING(モーションギャラリークロッシング)

MOTION GALLERY CROSSING(モーションギャラリークロッシング)

編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が「これからの文化と社会のはなし」をゲストとともに掘り下げていくPodcast(ポッドキャスト)番組『MOTION GALLERY CROSSING』。日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」が東京・九段ハウスから毎週お届けしています!

「表現」のようなクリエイティブな活動や「まちづくり」のようなパブリックな活動は、どうしても短期的な経済合理性と二律背反になりがち。新しいチャレンジやアイデアが「お金」を理由にストップせざるを得ない事例を1つでも減らすために立ち上がった「MOTION GALLERY」には、そんな二律背反を打破する新しい文化投資・社会投資の種や事例が沢山あつまっています。『MOTION GALLERY CROSSING』では、そんなプロジェクトの話しも交えつつ、みんなで「これからの文化と社会のはなし」を考えて行きたいと思っています。

https://info.motion-gallery.net/crossing/

今回の出演者

木下龍也

木下龍也

歌人

1988年生まれ。歌人。 著書は『つむじ風、ここにあります』『きみを嫌いな奴はクズだよ』『天才による凡人のための短歌教室』『あなたのための短歌集』。 共著は『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』(岡野大嗣との共著)『今日は誰にも愛されたかった』(谷川俊太郎、岡野大嗣との共著)。

文月悠光

文月悠光

詩人

1991 年北海道生まれ。第 1 詩集『適切な世界の適切ならざる私』で、中 原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少 18 歳で受賞。著書に『わたしたちの 猫』、『洗礼ダイアリー』、『臆病な詩人、街へ出る。』など。オンライン詩作講座 を開くなど広く活動中。(撮影:山本春花)

http://fuzukiyumi.com/

この番組のパーソナリティ

武田俊

武田俊

メディアリサーチャー・文筆家・編集者

1986年、名古屋市生まれ。法政大学文学部日本文学科兼任講師。JR埼京線沿線のエリアスタイルマガジン「SAI-KYO DIALOGUE LINE」編集長。まちづくり領域のバーティカルリサーチメディア「M.E.A.R.L」編集長。JFN「ON THE PLANET」月曜パーソナリティ。 大学在学中にインディペンデントマガジン『界遊』を創刊。編集者・ライターとして活動を始める。2011年、代表としてKAI-YOU,LLC.を設立。2014年の同社退社以降「TOweb」、「ROOMIE」、「lute」などカルチャー・ライフスタイル領域のWebマガジンにて編集長を歴任。メディア研究とその実践を主とし、様々な企業のメディアを活用したプロジェクトにも関わる。右投右打。

http://takedashun.com/

長井短

長井短

演劇モデル

1993年生まれ。東京都出身。モデルとして活躍する傍ら、舞台、TV、映画で女優として活躍、またバラエティでも特異なキャラクターで注目される。最近の主な出演作に、KERA×CROSS第2弾『グッド・バイ』、月刊「根本宗子」第6号『バー公演じゃないです。』他。TVドラマ「ギルティ」(YTV)「離婚なふたり」(EX)、「家売るオンナの逆襲」(NTV)、映画『あの日々の話』「耳を腐らせるほどの愛」。

http://popbelop.blogspot.com/

Sponsored by

MotionGallery 九段ハウス

New Episodes

すべてのエピソードを見る

Other Channels

propo.fmロゴ

PROPO.FM は、人々の心に残るポッドキャストを世の中に届けるサービスです。ビジネスからアートまで、声の力を探求し、驚き・感動・優しさを紡ぎ、時間と空間を越えて、社会に新しいつながりを広げます。