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もしくろ9月は、特集【はじめてのクィア・スタディーズ】として、クィア・シネマ研究者の菅野優香さんをゲストにお迎えしてお送りしました!

 

このページでは、4回にわたってお届けした特集をまとめています。ぜひお聴きください!

 

番組のオンラインコミュニティ「もしもし文化センター」へは、下記よりアクセスいただけます!みなさんの参加をお待ちしております!

https://basic.motion-gallery.net/community/moshibun

 

また、Spotifyにて番組のエピソードとゲスト&パーソナリティの選曲を織り交ぜたプレイリストを更新中です!ぜひ「My Library」への登録をお願いします!

https://open.spotify.com/playlist/6EY8LFSdS7B0OOl5wxldXr

 

「MOTION GALLERY CROSSING」は、編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が、日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」のプロジェクトを紹介しながら「これからの文化と社会のはなし」をゲストとともに掘り下げていくラジオ番組。リスナーのみなさんとつくるオンラインコミュニティ、「もしもし文化センター」よりお送りしています!

 

#111/section1「悪名高い!?クィアの定義」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/111

武田さんも長井さんも学びたい!と考えていた今回のテーマ。元々は蔑称として使われていた「クィア」を、1980年代から当事者たちが自称として使うものへと変遷してきたという、言葉としての背景、そして、定義が難しいものとして悪名高い(!)というクィアの示す範囲について掘り下げていきました。菅野さんによると、クィアは、細かく分断されたLGBTをいったん包括するようなアンブレラタームであり、しかしながら同じ同性愛者でもジェンダーが違えば在り方も大きく違う、という、包括と差異の2方向があるもの。だからこそ未知や曖昧さ、矛盾をも考えることができる概念である、というお話に。そして、菅野さんがクィア・シネマをご専門とされるようになったきっかけについてもお話を伺っていきました。

さらには、お風呂に入ったような?!振り返り、シモキタ-エキマエ-シネマ「K2」と下北沢映画祭など、ぜひお聞きください!

 

#112/section2「原節子「紀子三部作」を”クィアに読む”と…?」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/112

前回、クィアという言葉の背景や示す範囲についてお話を伺ったところで、では、クィア・スタディーズとは具体的にどんな研究分野なのか、という部分を掘り下げていったsection2。そこには、関心あるトピックがあるうえでそれを深く知るためのさまざまなアプローチから最もベストと考えられるものを選び、研究するという「イシュー・ベース」があるということで、伝統的な学問の研究とは逆をいく、その自由度の高さに武田さん&長井さんの知りたい・学びたい度も高まっていきました。さらに菅野さんによる「紀子三部作」のクィア・リーディングでは意外な発見が続出し、クィア・スタディーズの面白さと醍醐味を垣間見る回となりました!

さらには、朝のコーヒー習慣など、ぜひお聞きください!

 

#113/section3「トランス女性バッシングにみる社会背景と、性の揺らぎ」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/113

特集も後半となるsection3。研究分野としての”クィア・スタディーズ”とその”読み方”についてお話を伺った前回から、より現実の方向に視点を移して、最近特にSNSで顕著なトランスジェンダーへのバッシングの背景にあるものをじっくりと掘り下げていきました。特に、”性別のゆらぎ”という菅野さんの発言から繋がった、長井さんからの、自分の中にある男性的な部分とパートナーの中にある女性的な部分との関係性のお話には、とてもハッとさせられました。

さらには、体育祭でフエラムネを吹いて逃げる?!、持て余したエネルギーを発散する場としての体育祭など、ぜひお聞きください!

 

#114/section4「自分なりの切実さを解くヒントとしてのクィア」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/114

自分や周囲、特に若者のジェンダーやセクシャリティの捉え方の変化に触れつつ、映画におけるポリティカル・コレクトネスを考えていった特集最終回。

「なぜ当事者では無い自分がクィアを学びたい/知りたいと思うのか」という疑問から、その欲求の根幹にあるものを探っていくと、非当事者はいないということ、生きるなかで感じるもやもやであったり、自分なりの切実さがそこにはあるんだという気付きが。真摯に学ぶことが互いのフラットな理解につながることを改めて感じました。

そして後半では、ここまで傾聴していた番組アシスタント大高さんから発せられた、映画におけるポリティカル・コレクトネスやアファーマティブアクションが消費とならないようにはどうすればいいのか、という問いが、つくり手と観る側のリテラシーの話に発展して…!?最後まで濃密な特集となりました!

さらには、エスプレッソトニックどこにあるの?長井さん、コーヒー業界に気を遣う武田さん、エスプレッソトニックを持ち歩く大高さん、そしてそして…長井さん29歳のお誕生日おめでとう!!!など、ぜひお聞きください!

MOTION GALLERY CROSSING(モーションギャラリークロッシング)

MOTION GALLERY CROSSING(モーションギャラリークロッシング)

編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が「これからの文化と社会のはなし」をゲストとともに掘り下げていくPodcast(ポッドキャスト)番組『MOTION GALLERY CROSSING』。日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」が東京・九段ハウスから毎週お届けしています!

「表現」のようなクリエイティブな活動や「まちづくり」のようなパブリックな活動は、どうしても短期的な経済合理性と二律背反になりがち。新しいチャレンジやアイデアが「お金」を理由にストップせざるを得ない事例を1つでも減らすために立ち上がった「MOTION GALLERY」には、そんな二律背反を打破する新しい文化投資・社会投資の種や事例が沢山あつまっています。『MOTION GALLERY CROSSING』では、そんなプロジェクトの話しも交えつつ、みんなで「これからの文化と社会のはなし」を考えて行きたいと思っています。

https://info.motion-gallery.net/crossing/

今回の出演者

菅野優香

菅野優香

クィア・シネマ研究者

同志社大学教員。カリフォルニア大学アーヴァイン校Ph.D. (視覚研究)。専門は映画・視覚文化研究、クィア・スタディーズ。編著『クィア・シネマ・スタディーズ』晃洋書房(2021)、『クィア・スタディーズをひらく』(共著)晃洋書房 (2020)、The Japanese Cinema Book (共著)BFI/Bloomsbury (2020)などがある。

この番組のパーソナリティ

武田俊

武田俊

メディアリサーチャー・文筆家・編集者

1986年、名古屋市生まれ。法政大学文学部日本文学科兼任講師。JR埼京線沿線のエリアスタイルマガジン「SAI-KYO DIALOGUE LINE」編集長。まちづくり領域のバーティカルリサーチメディア「M.E.A.R.L」編集長。JFN「ON THE PLANET」月曜パーソナリティ。 大学在学中にインディペンデントマガジン『界遊』を創刊。編集者・ライターとして活動を始める。2011年、代表としてKAI-YOU,LLC.を設立。2014年の同社退社以降「TOweb」、「ROOMIE」、「lute」などカルチャー・ライフスタイル領域のWebマガジンにて編集長を歴任。メディア研究とその実践を主とし、様々な企業のメディアを活用したプロジェクトにも関わる。右投右打。

http://takedashun.com/

長井短

長井短

演劇モデル

1993年生まれ。東京都出身。モデルとして活躍する傍ら、舞台、TV、映画で女優として活躍、またバラエティでも特異なキャラクターで注目される。最近の主な出演作に、KERA×CROSS第2弾『グッド・バイ』、月刊「根本宗子」第6号『バー公演じゃないです。』他。TVドラマ「ギルティ」(YTV)「離婚なふたり」(EX)、「家売るオンナの逆襲」(NTV)、映画『あの日々の話』「耳を腐らせるほどの愛」。

http://popbelop.blogspot.com/

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