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3月の配信は、特集『社会を彫刻するひとびと』として、菊池宏子さん(「NPO法人インビジブル」クリエイティブディレクター、アーティスト)と、桜井祐さん(「TISSUE Inc.」共同設立者、編集者)をゲストにお迎えして、MOTION GALLERYも携わる「社会彫刻家基金」についてお送りしました!

 

このページでは、4回にわたってお届けした特集をまとめています。ぜひお聴きください!

 

番組のオンラインコミュニティ「もしもし文化センター」へは、下記よりアクセスいただけます!みなさんの参加をお待ちしております!

https://basic.motion-gallery.net/community/moshibun

 

また、Spotifyにて番組のエピソードとゲスト&パーソナリティの選曲を織り交ぜたプレイリストを更新中です!ぜひ「My Library」への登録をお願いします!

https://open.spotify.com/playlist/6EY8LFSdS7B0OOl5wxldXr

 

「MOTION GALLERY CROSSING」は、編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が、日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」のプロジェクトを紹介しながら「これからの文化と社会のはなし」をゲストとともに掘り下げていくラジオ番組。リスナーのみなさんとつくるオンラインコミュニティ、「もしもし文化センター」よりお送りしています!(3月はリモート収録)

 

#087/section1「「社会彫刻」それぞれの定義」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/87

菊池さん、桜井さん、MOTION GALLERY大高は「社会彫刻家基金」とその書籍「へそ」に携わるメンバーとして一緒に活動しているのはもちろん、桜井さんは実は武田さんの”元ボス”ということから淀みないトークが展開され、まるで「社会彫刻家基金」チームの座談会に迷いこんだような特集初回。

番組でも度々ご紹介してきた「社会彫刻家基金」ですが、しっかりと掘り下げるのは今回が初ということで、コロナ禍でのその始まりについて触れ、各々に少しづつ違う「社会彫刻」(ヨーゼフ・ボイス提唱)の解釈・定義について話しながら、まずは「社会彫刻」とは?を共有する回となりました。

さらには、2ヶ月ぶりの大高さん収録復帰、まさかの飛行機乗り遅れ、シモキタ-エキマエ-シネマ「K2」に関するさまざまなご報告など、ぜひお聞きください!

 

#088/section2「やわらかい彫刻」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/88

それぞれの定義から、「社会彫刻」とはなにか?が浮かび上がってきた前回に続く特集2回目は、「社会彫刻家基金」が今回刊行する書籍「へそ」について、その由来や受賞者への取材話を通して「社会彫刻」の輪郭がよりはっきり、より身近に感じられる回になりました!

「へそ」はゲスト菊池さんの発案。生命の証であることや、今回の受賞者が女性ということからその本能と活動への影響、女性にしかつくりえない作品が人間だとした時に…など、「へそ」が内包するさまざまな要素と、今回のキーワードのひとつ「やわらかい彫刻」が重なったタイトルとのこと。

どの受賞者も、自分が必要としていた何かを自分の強みを活かして実現させた結果、社会に影響を及ぼして、結果的に社会彫刻家となっていた、というゲスト桜井さんの取材を通した感想からも「社会彫刻」のイメージがより柔らかく感じられました。

さらには、日記の書き分け、TikTokの意外な効果、濱口竜介監督の特集上映を実施中の「K2」とアカデミー賞とのこと、おへそのおまじないのこと、ぜひお聞きください!

 

#089/section3「路地の植木鉢、始発のアナウンス、ピントの合わせ方」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/89

3回目は、特集を通して社会彫刻を身近に感じる一方で、「社会彫刻家アワード」の受賞者のように何かの当事者というハードな局面に立った時に自ら行動を起こすことが果たしてできるのだろうか、どうやったらこの考え方が広まっていくのだろうか、という長井さんの問いかけからスタート。

ゲスト桜井さんからは、能動的・意識的な選択と行為というキーワードが、菊池さんからは、気を張って行動するよりも気づいたら世の中のためになることをやっていたくらいの心持ちで捉えられたら、という回答が。武田さんの路地の植木鉢の花や、長井さんの始発の車掌さんのエピソードからも、周りの気持ちを明るくする行動は伝播すること、そういった行動にピントを合わせられる自分でいることもまた、社会彫刻を考える上で大切と感じました。

そして今回はリスナーのみなさんからのアンケート結果も発表!社会彫刻へのハードルの高さは、日本人にありがちなメンタリティにあるのでは?という見解も納得でした。

さらには、合唱団の発表会の思い出、大学の新年度、鍋ではなくマッシャーだった!?など、ぜひお聞きください!

 

#090/section4「社会彫刻を追体験する「へそ」」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/90

いよいよ特集最終回。前回に続く「社会」という言葉の敷居の高さに触れながら、ゲスト菊池さんの日本語への想い、桜井さんの”地元の連れ”ことアリストテレスの引用などから、みんなが社会の一員として感じるにはどうしたらいいのかを考えるなかで、そのひとつの糸口ともなる「へそ」の内容について掘り下げていきました。

受賞者がその実例を目の前で話してくれているように、まるで取材の追体験をするようにつくられているという「へそ」は、「社会彫刻家アワード」受賞者のロングインタビューを中心に構成されていて、そのクラウドファンディングでは、この本を誰に読んで欲しいのかを考えながらその構成やリターンを検討していったとのこと。書籍そのものはもちろん、実際に受賞者に会いに行くツアーや、新宿の社会彫刻の痕跡を辿るツアーなど、社会彫刻を体感するような、社会彫刻の「入口」となるような書籍でありプロジェクトとなっています。

高校の教科書のようにこれから社会に出ていく若い世代に読んで欲しいという菊池さんの言葉に、「へそ」という「本」もまた社会をかたちづくるひとつであると感じるとともに、「社会彫刻家基金」の集大成とも言えるこの本の完成が待ち遠しくなりました!

さらには、100回記念は生放送!?屋形船!?褒美!?、長井さんが「K2」で目撃した衝撃のシーンなど、ぜひお聞きください!

MOTION GALLERY CROSSING(モーションギャラリークロッシング)

MOTION GALLERY CROSSING(モーションギャラリークロッシング)

編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が「これからの文化と社会のはなし」をゲストとともに掘り下げていくPodcast(ポッドキャスト)番組『MOTION GALLERY CROSSING』。日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」が東京・九段ハウスから毎週お届けしています!

「表現」のようなクリエイティブな活動や「まちづくり」のようなパブリックな活動は、どうしても短期的な経済合理性と二律背反になりがち。新しいチャレンジやアイデアが「お金」を理由にストップせざるを得ない事例を1つでも減らすために立ち上がった「MOTION GALLERY」には、そんな二律背反を打破する新しい文化投資・社会投資の種や事例が沢山あつまっています。『MOTION GALLERY CROSSING』では、そんなプロジェクトの話しも交えつつ、みんなで「これからの文化と社会のはなし」を考えて行きたいと思っています。

https://info.motion-gallery.net/crossing/

今回の出演者

菊池宏子

菊池宏子

NPO法人インビジブル、クリエイティブディレクター、アーティスト

東京都生まれ。ボストン大学芸術学部彫刻科卒業、米国タフツ大学大学院博士前期課程修了。パフォーマンスアート、特にフルクサス、社会彫刻に影響を受け多岐にわたり米国、南米、台湾などで活動。米国在住20年を経て、2011年、東日本大震災を機に東京に戻り現在に至る。MITリストビジュアルアーツセンター、ボストン美術館、あいちトリエンナーレ2013、森美術館などでコミュニティ・エンゲージメント戦略・開発に従事。また、「ダラニスケ研究室」(奈良、2021-22)、「東京ガレージ」(東京、2017~)、「リライトプロジェクト」(東京、2015〜2017年)、「天昌堂プロジェクト」(新潟、2016年)、「苦瓜推進協議会:The National Bitter Melon Council 」(日米、2004年〜)、「寶藏巖農園肖像画計画」(台湾、2003~2004年)、など、アートを触媒と考えた表現活動、アートプロジェクト、コミュニティ再生事業、学校づくりなど国内外で多数携わる。その他武蔵野美術大学、立教大学兼任講師なども務めている。

https://invisible.tokyo/

桜井 祐

桜井 祐

TISSUE Inc. 共同設立者/編集者

1983年兵庫県生まれ。紙媒体やWeb媒体のほか、展示や服飾ブランドなど幅広い領域において企画・編集・ディレクションを行う。2008年大阪外国語大学大学院言語社会研究科(博士前期課程)国際言語社会専攻修了。出版社勤務などを経て、2017年、東京と九州の2拠点でクリエイティブディレクションを中心に行うTISSUE Inc. / 出版レーベルTISSUE PAPERSを設立。共著に『新世代エディターズファイル 越境する編集――デジタルからコミュニティ、行政まで』(BNN、2021年)。福岡デザイン専門学校非常勤講師。大阪芸術大学非常勤講師。

https://tissuepapers.stores.jp/

この番組のパーソナリティ

武田俊

武田俊

メディアリサーチャー・文筆家・編集者

1986年、名古屋市生まれ。法政大学文学部日本文学科兼任講師。JR埼京線沿線のエリアスタイルマガジン「SAI-KYO DIALOGUE LINE」編集長。まちづくり領域のバーティカルリサーチメディア「M.E.A.R.L」編集長。JFN「ON THE PLANET」月曜パーソナリティ。 大学在学中にインディペンデントマガジン『界遊』を創刊。編集者・ライターとして活動を始める。2011年、代表としてKAI-YOU,LLC.を設立。2014年の同社退社以降「TOweb」、「ROOMIE」、「lute」などカルチャー・ライフスタイル領域のWebマガジンにて編集長を歴任。メディア研究とその実践を主とし、様々な企業のメディアを活用したプロジェクトにも関わる。右投右打。

http://takedashun.com/

長井短

長井短

演劇モデル

1993年生まれ。東京都出身。モデルとして活躍する傍ら、舞台、TV、映画で女優として活躍、またバラエティでも特異なキャラクターで注目される。最近の主な出演作に、KERA×CROSS第2弾『グッド・バイ』、月刊「根本宗子」第6号『バー公演じゃないです。』他。TVドラマ「ギルティ」(YTV)「離婚なふたり」(EX)、「家売るオンナの逆襲」(NTV)、映画『あの日々の話』「耳を腐らせるほどの愛」。

http://popbelop.blogspot.com/

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