2022.10.26

特集『銭湯から考える、まちと歴史とコミュニティ』

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もしくろ10月は、特集【銭湯から考える、まちと歴史とコミュニティ】として、編集者/プロデューサーの江口晋太朗さん(せんとうとまち理事)をゲストにお迎えしてお送りしました!

 

このページでは、4回にわたってお届けした特集をまとめています。ぜひお聴きください!

 

番組のオンラインコミュニティ「もしもし文化センター」へは、下記よりアクセスいただけます!みなさんの参加をお待ちしております!

https://basic.motion-gallery.net/community/moshibun

 

また、Spotifyにて番組のエピソードとゲスト&パーソナリティの選曲を織り交ぜたプレイリストを更新中です!ぜひ「My Library」への登録をお願いします!

https://open.spotify.com/playlist/6EY8LFSdS7B0OOl5wxldXr

 

「MOTION GALLERY CROSSING」は、編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が、日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」のプロジェクトを紹介しながら「これからの文化と社会のはなし」をゲストとともに掘り下げていくラジオ番組。リスナーのみなさんとつくるオンラインコミュニティ、「もしもし文化センター」よりお送りしています!

 

#115/section1「銭湯の持つ役割を新しい形で繋ぎ直す」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/115

江口さんは「せんとうとまち」のクラウドファンディングのほか、MOTION GALLERYのフェローシップの取り組みにもご参加いただいており、武田さんとも編集者として以前から交流があるということで、出会いを振り返りつつ和やかなムードでスタートした特集初回。今回のテーマのきっかけとなった、MOTION GALLERYが参加する東京都による観光資源保全等のための支援事業、そして「せんとうとまち」のご活動について触れながら、銭湯の可能性/役割を再構築する活動における”編集者”という立場からの江口さんのお仕事とそのきっかけについて掘り下げていきました。そして、江口さんもまた、もしくろに定期的に現れる”不思議な編集者”(?!)ということで、出版における編集者のお仕事とも比較しながら、ご活動についてわかりやすく解説!

さらには、長井さんと武田さんの”まちのシンボル的な歴史的な建物”のこと、シモキタ-エキマエ-シネマ『K2』ラインナップ(ウォン・カーウァイ4K、深田晃司監督『LOVE LIFE』、K2封切り作品『サポート・ザ・ガールズ』、『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』)など、ぜひお聞きください!

 

#116/section2「良い感じのビジュとギジュツ」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/116

編集者としての「せんとうとまち」での江口さんの役割やモチベーション、そして歴史的建造物を維持保存することの意味について掘り下げていったsection2。

管理部門に近いという「せんとうとまち」での江口さんのお仕事。あまり関係なさそうに思えるその内容も、きめ細やかな気配りや丁寧さが必要なバックエンド的な作業はつまり、一般的な書籍の編集者と同じであるという意外な共通点がありました。

そして、建築保存のお金の部分では、歴史的建造物の定義(築年数、景観への寄与、再現が容易ではないこと)に触れながら、文化財の保全と技術の継承との関係、文化財登録のスキーム、しかし助成金だけでは立ち行かない現実など、歴史的な建物だからこその意義と、それゆえの難しさとの両面についてお話を伺っていきました。

さらには、ゲスト江口さんの習慣への憧れと目指せ”ルーティンモンスター”や、伊勢神宮の20年遷宮、武田さんのファシリテーションなど、ぜひお聞きください!

 

#117/section3「余白のない都市。地方のロードサイド。均一化を再構築するには?」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/117

既にできあがったコミュニティに新たな人が入っていく時の緊張や少しの疎外感についての長井さんの質問から始まったsection3。銭湯に限らず何かしらの場所をつくるうえで避けて通れないこのジレンマに、江口さんからは銀座でのポップアップでの経験談が。あえてキュレーションしないというキュレーションによって八百屋の隣に占いやマッサージが並ぶという組み合わせが発生し、普段は銀座に訪れない人々もやってくる機会になったとのこと。都市の均一化をどう壊していくか、地方のロードサイドの均一化をどう壊していくか、再構築へのアプローチを考える回となりました。

さらには、長井さん(新小説!)と武田さん(連載スタート!)の執筆のお話や、抜け感のない銀座、ゲスト応援コメントから振り返る過去の特集など、ぜひお聞きください!

 

#118/section4「維持したい思いと「所有」のジレンマ」

https://propo.fm/motiongallerycrossing/118

いよいよ特集の最終回。歴史的建造物の保全におけるお金との関係性を考えるうえでとっても重要になってくるのが、「相続」の問題。あらゆる歴史的建造物には所有者がいて、個人、親族、団体、自治体などさまざま。助成金があるといっても、維持管理にはその費用も税金もかかり、所有する側には大きな負担となります。そしてその難しさの結果、駐車場や幽霊屋敷となってしまうというケースも。維持したいと考えている人と、所有している人の思いを、どう持続させ、歴史を繋げていくのか。そんな時に運営のスキームづくり含め運営主体のデザインをサポートするのが例えば「せんとうとまち」のような団体。ということで、歴史的建造物を維持していくことの裏側と、伴走者としての中間団体の必要性を改めて感じる特集となりました。

さらには、爆上がり「二十一世紀音頭」、「Mijkaさんのちゃぶ台返し」など、ぜひお聞きください!

MOTION GALLERY CROSSING(モーションギャラリークロッシング)

MOTION GALLERY CROSSING(モーションギャラリークロッシング)

編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が「これからの文化と社会のはなし」をゲストとともに掘り下げていくPodcast(ポッドキャスト)番組『MOTION GALLERY CROSSING』。日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」が東京・九段ハウスから毎週お届けしています!

「表現」のようなクリエイティブな活動や「まちづくり」のようなパブリックな活動は、どうしても短期的な経済合理性と二律背反になりがち。新しいチャレンジやアイデアが「お金」を理由にストップせざるを得ない事例を1つでも減らすために立ち上がった「MOTION GALLERY」には、そんな二律背反を打破する新しい文化投資・社会投資の種や事例が沢山あつまっています。『MOTION GALLERY CROSSING』では、そんなプロジェクトの話しも交えつつ、みんなで「これからの文化と社会のはなし」を考えて行きたいと思っています。

https://info.motion-gallery.net/crossing/

今回の出演者

江口晋太朗

江口晋太朗

編集者・プロデューサー

TOKYObeta代表、一般社団法人せんとうとまち理事等。著書に『実践から学ぶ地方創生と地域金融』(学芸出版社)『孤立する都市、つながる街』(日本経済新聞社出版社)『日本のシビックエコノミー』(フィルムアート社)他。

この番組のパーソナリティ

武田俊

武田俊

メディアリサーチャー・文筆家・編集者

1986年、名古屋市生まれ。法政大学文学部日本文学科兼任講師。JR埼京線沿線のエリアスタイルマガジン「SAI-KYO DIALOGUE LINE」編集長。まちづくり領域のバーティカルリサーチメディア「M.E.A.R.L」編集長。JFN「ON THE PLANET」月曜パーソナリティ。 大学在学中にインディペンデントマガジン『界遊』を創刊。編集者・ライターとして活動を始める。2011年、代表としてKAI-YOU,LLC.を設立。2014年の同社退社以降「TOweb」、「ROOMIE」、「lute」などカルチャー・ライフスタイル領域のWebマガジンにて編集長を歴任。メディア研究とその実践を主とし、様々な企業のメディアを活用したプロジェクトにも関わる。右投右打。

http://takedashun.com/

長井短

長井短

演劇モデル

1993年生まれ。東京都出身。モデルとして活躍する傍ら、舞台、TV、映画で女優として活躍、またバラエティでも特異なキャラクターで注目される。最近の主な出演作に、KERA×CROSS第2弾『グッド・バイ』、月刊「根本宗子」第6号『バー公演じゃないです。』他。TVドラマ「ギルティ」(YTV)「離婚なふたり」(EX)、「家売るオンナの逆襲」(NTV)、映画『あの日々の話』「耳を腐らせるほどの愛」。

http://popbelop.blogspot.com/

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