2020.11.25

デジタル化する社会で起きているソーシャル・ジレンマ

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11月は特集『デジタル化する社会で起きているソーシャル・ジレンマ』と題して、SNSをはじめとするソーシャルメディアの仕組みや、それによる人々の行動変容、そして社会にもたしている影響について、ジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介さんと、HUGinc.取締役で編集者の haru.さんをゲストに迎えてお話を伺いました!

 

このページでは、4回にわたってお届けした特集をまとめています。ぜひ聴いてください!

 

「MOTION GALLERY CROSSING」は、編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が、日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」のプロジェクトを紹介しながら、アートやカルチャーにまつわる話題を、ゲストとともに掘り下げていくラジオ番組。東京・九段ハウスの提供でお送りいたします。

 

音楽とあわせて、特集を Spotify からまとめ聴き!

Spotifyのプレイリストでは、ラジオ本編に加え、特集とあわせてセレクトした音楽も一緒にお楽しみいただけます。お仕事の合間や作業用BGMとして、ランニングやリラックスタイムのお供に。ぜひ聴いてみてください!

 

#027/section1「SNSとソーシャルメディア」/津田大介(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)+haru.(HUGinc.取締役/編集者)

パーソナリティ長井さんとharu.さんは同世代、パーソナリティの武田さんは津田さんに学生時代からお世話になっている仲だそうで、いわば先輩と後輩のような関係性。初回となる今回は、まずは世代もバックグラウンドも異なる4人のSNS歴・ソーシャルメディア歴を掘り下げながら、現在に至るまでのその変遷を追いました。

Twitter、ライブドアブログ、mixi、Yahoo!ブログ、Yahoo!知恵袋、それぞれのSNS・ソーシャルメディアとの最初の接点も様々で、あるある話や初耳話が挙がるなか、そこには「匿名の人との心通う豊かな空間」という共通性が。そこから「20人に一人から3人に一人」となった日本におけるTwitter黎明期から現在までの変遷について社会背景とともに津田さんに解説していただき、一方でhatu.さんにとって親しみのあるSNSはInstagramということから、津田さんと武田さんが大学で教鞭を執る中で感じたタイムラインとストーリーの意識の違いなど、それぞれのエピソードや解説が飛び交いました。

現在のコロナ禍でのSNSについては、津田さんも「びっくりした」と話す、仕事、飲み会、文化芸術、医療など多岐にわたる分野でzoomが主流となったことについて触れ、対面ではないことのメリットと、haru.さんが「今までにないくらいの人間関係の壊れ方」と話すコミュニケーション・ロスによるデメリットも挙げられ、さらには、zoomミーティングにおける、長井さん提案の驚きのライフハックも飛び出しました。日本におけるSNS・ソーシャルメディアのこれまでと現在の変遷が濃縮されたぜトークを、ぜひお聴きください!

https://propo.fm/motiongallerycrossing/27

 

#028/section2「推測される消費動向と、測りきれない情緒」/津田大介(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)+haru.(HUGinc.取締役/編集者)

前回、パーソナリティとゲストのSNS・ソーシャルメディア歴をベースに、日本におけるそれらの変遷を辿っていくなかで、いかに人々の生活の中に浸透しているか再認識したところで、今回は無料のサービスであるその収入源についての疑問をきっかけにトークが展開されました。

2019年は、インターネットの広告費がテレビのそれを抜いた転換期であり、これからはまさにネット広告の時代。ユーザーの様々な履歴から推測された広告が提示され、それにどう対応するかという行為もまた、個人の思考のデータ化に繋がる状況下で、津田さんが意識している「3つの情報入手経路の確保」は納得の心得でした。また、haru.さんが五島列島の高校生との交流を通して自身が手掛けるもののつくり方や届け方を変えようと考えたエピソードをきっかけに、活動が予想外の人に響いた長井さんの実体験や、武田さんが実感したものづくりとマーケティングとのジレンマなど、ネット広告の時代にあって数値化できない人々の趣味関心の多様性の面白さと難しさに、話題は広がりました。

さらには、津田さんが芸術監督をつとめた「あいちトリエンナーレ」でのアーティストとのコミュニケーションにおけるエピソードなど、昨年の”大炎上”の裏側も明らかに。デジタル化する社会で生きていくためのマイルストーンともいえるトークを、ぜひお聴きください!

https://propo.fm/motiongallerycrossing/28

 

#029/section3「ネット上で一番建設的な議論をしているコミュニティは?」/津田大介(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)+haru.(HUGinc.取締役/編集者)

第3回目となる今回は、SNS・ソーシャルメディアが、そしてそこから情報を受けたユーザーである私たちの行動が、社会に与える影響について考えるにあたり、フェイクニュースやデマ、政治、社会運動についてトークを繰り広げました。

フェイクニュースやデマも、それを発信する人を信じるか信じないかであり、信じたいものを真実として捉え、それへの反論は陰謀論などとされてしまうなかで、津田さんが「共通する社会的基盤があると意見の違いを乗り越えられる。」ことの例として挙げた、最も建設的に話せるグループの特徴や、「あいちトリエンナーレ」の抗議団体との2-3時間に及ぶ直接対話が意外な展開となったエピソードなど、「話を聞く」その先に見えてくる相手の姿について言及。

また、弊害が取り立たされがちな、SNS・ソーシャルメディアが政治に与える影響については、津田さんとharu.さんそれぞれの経験から、良きに働いている部分に光を当てていくことの大切さや、クラウドファンディングと政治との共通性も。

さらには、「#meetoo」運動や選択的夫婦別姓の話題から、haru.さんがとあるメディアに出演した際に「若い女の子」としての役割を一方的にかせられた経験から、旧来のメディアにありがちな「女性を一人の人間としてみているのではなく、役割を与えた中で女性枠をつくっている」構造について、そして津田さんが最近経験したジェンダーバランスに関する出来事とその背景にある構造から感じた学びについて、トークが展開されました。ぜひお聴きください!

https://propo.fm/motiongallerycrossing/29

 

#030/section4「なぜメディアの選択肢は多いほうが良いのか」/津田大介(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)+haru.(HUGinc.取締役/編集者)

11月は特集『デジタル化する社会で起きているソーシャル・ジレンマ』と題して、SNSをはじめとするソーシャルメディアの仕組みや、それによる人々の行動変容、そして社会にもたしている影響について、ジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介さんと、HUGinc.取締役で編集者の haru.さんをゲストに迎えて、お送りしています。

特集も今回が最終回。これまでSNS・ソーシャルメディアが与える影響について個人から社会まで様々な様相で話してきましたが、最終回では、そういった背景がある中で、私たちはSNS・ソーシャルメディア、そして広義のメディアをどう活用していくのか、そして自分の芯を大切にしながら活動・発信していくことについてトークを繰り広げました。

メディアを活用する上で意識する発信スタイルについては、対照的な意識を持つ津田さんとharu.さん、「あくまで友だちに対して発信しているもの」という長井さん、そして武田さんの使い分け意識が実は今では逆なのでは?!等、世代・個人でみんなバラバラであるようで、そこには納得の共通点があることも。また、津田さんはラジオ番組を、haru.さんはpodcastをやられていることから、いま再び注目を集める音声メディアの可能性についてもトークは発展し、音声のみだからこそ傾聴されるという特性が活かされるエピソードも印象的でした。

さらには、二律背反のエピソードやharu.さんの広告案件での経験から、大切なものでお金を稼ぐことについてトークは広がり、津田さんもharu.さんも「大変だけど楽しい」と話すインディペンデントでのメディアつくりのお話から、実はお二人とも高校時代の経験が現在の活動に大きく影響されていることも判明!生活・社会・仕事、さまざまな関わり合いのなかでバランスよく心地よく発信していくヒントがここに!ぜひお聴きください!!

https://propo.fm/motiongallerycrossing/30

MOTION GALLERY CROSSING(モーションギャラリークロッシング)

MOTION GALLERY CROSSING(モーションギャラリークロッシング)

編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が「これからの文化と社会のはなし」をゲストとともに掘り下げていくPodcast(ポッドキャスト)番組『MOTION GALLERY CROSSING』。日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」が東京・九段ハウスから毎週お届けしています!

「表現」のようなクリエイティブな活動や「まちづくり」のようなパブリックな活動は、どうしても短期的な経済合理性と二律背反になりがち。新しいチャレンジやアイデアが「お金」を理由にストップせざるを得ない事例を1つでも減らすために立ち上がった「MOTION GALLERY」には、そんな二律背反を打破する新しい文化投資・社会投資の種や事例が沢山あつまっています。『MOTION GALLERY CROSSING』では、そんなプロジェクトの話しも交えつつ、みんなで「これからの文化と社会のはなし」を考えて行きたいと思っています。

https://info.motion-gallery.net/crossing/

今回の出演者

津田大介

津田大介

ジャーナリスト/メディア・アクティビスト

1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。テレ朝チャンネル2「津田大介 日本にプラス+」キャスター。J-WAVE「JAM THE WORLD」ニュース・スーパーバイザー。メディアとジャーナリズム、著作権、コンテンツビジネス、表現の自由などを専門分野として執筆活動を行う。近年は地域課題の解決や社会起業、テクノロジーが社会をどのように変えるかをテーマに取材を続ける。主な著書に『情報戦争を生き抜く』(朝日新書)、『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)ほか。

http://tsuda.ru

haru.

haru.

HUGinc.取締役/編集者

1995年生まれ。東京藝術大学在学中に、同世代のアーティスト達とインディペンデント雑誌HIGH(er)magazineを編集長として創刊。 多様なブランドとのタイアップコンテンツ制作を行ったのち、2019年6月に株式会社HUGを設立。 取締役としてコンテンツプロデュースとアーティストマネジメントの事業を展開し、新しい価値を届けるというミッションに取り組む。

https://h-u-g.co.jp/haru/

この番組のパーソナリティ

武田俊

武田俊

メディアリサーチャー・文筆家・編集者

1986年、名古屋市生まれ。法政大学文学部日本文学科兼任講師。JR埼京線沿線のエリアスタイルマガジン「SAI-KYO DIALOGUE LINE」編集長。まちづくり領域のバーティカルリサーチメディア「M.E.A.R.L」編集長。JFN「ON THE PLANET」月曜パーソナリティ。 大学在学中にインディペンデントマガジン『界遊』を創刊。編集者・ライターとして活動を始める。2011年、代表としてKAI-YOU,LLC.を設立。2014年の同社退社以降「TOweb」、「ROOMIE」、「lute」などカルチャー・ライフスタイル領域のWebマガジンにて編集長を歴任。メディア研究とその実践を主とし、様々な企業のメディアを活用したプロジェクトにも関わる。右投右打。

http://takedashun.com/

長井短

長井短

演劇モデル

1993年生まれ。東京都出身。モデルとして活躍する傍ら、舞台、TV、映画で女優として活躍、またバラエティでも特異なキャラクターで注目される。最近の主な出演作に、KERA×CROSS第2弾『グッド・バイ』、月刊「根本宗子」第6号『バー公演じゃないです。』他。TVドラマ「ギルティ」(YTV)「離婚なふたり」(EX)、「家売るオンナの逆襲」(NTV)、映画『あの日々の話』「耳を腐らせるほどの愛」。

http://popbelop.blogspot.com/

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