2020.07.29

#014 「今の時代、正統派ラブストーリーは作れるか?」ゲスト:清水一幸(フジテレビ・プロデューサー):特集『東京ラブストーリー2020から考えるバブル世代とミレニアム世代』section2

エピソードを再生する

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編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が、日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」のプロジェクトを紹介しながら、アートやカルチャーにまつわる話題を、ゲストとともに掘り下げていくラジオ番組。東京・九段ハウスの提供でお送りいたします。

 

今回のゲストは、90年代恋愛ドラマの金字塔『東京ラブストーリー』を29年ぶりに現代版としてよみがえらせた、ドラマプロデューサーの清水一幸さん。

なんと、高校3年の時に見た『東京ラブストーリー』がきっかけで、ドラマづくりの世界に憧れ、入社試験は『東京ラブストーリー』の当時のプロデューサーが面接官だったとか!

色んな形のラブストーリーをつくりたい!と話す清水さん。東京の東側がロケ地になったわけ、石橋静香さんをキャスティングした理由とは?地上波で現代版『東京ラブストーリー』をやろうとしたら止められていた?!地上波と配信での作品づくりの違い、gleeにハマっていた長井さんの高校時代の話、映画『僕の好きな女の子』の撮影秘話など。前後編の後編です。

 

<配信ページ>
https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4h06/

 

<番組HP>
https://www.fujitv.co.jp/tokyolovestory/

 

<九段ハウス>
https://kudan.house/

 

<Hot Projects> 
映画『僕の好きな女の子』
https://bokusuki.official-movie.com/

 

<ご意見・質問お待ちしてます!>
番組のハッシュタグ #mgcrossing

 

 

Transcript / 書き起こし文

[00:00:16]

武田俊:

こんにちは。編集者の武田俊です。
[00:00:19]

長井短:

演劇モデルの長井短です。
[00:00:22]

武田俊:

この番組『MOTION GALLERY CROSSING』は、日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」上のプロジェクトを紹介しながら、今まさに生まれている新しい文化的なトピックスをゲストと共に掘り下げていく番組です。
[00:00:39]

長井短:

番組の提供は東京九段下にある築90年以上の歴史的建築、九段ハウスです。
[00:00:47]

武田俊:

さて先週に引き続き今回もゲストの方にドラマ制作についての話をいろんな視点から語っていただきたいなと思っているんですけども、ちょっと僕たちのドラマ体験談とかもやっとこうかなと思いまして。長井さんは印象に残ってるドラマって何かあります?
[00:01:10]

長井短:

私は高校生の時に、アメリカのドラマの『glee/グリー』が日本で放送されていて、友達とみんなで見てたんです。ホント面白くて…。
[00:01:28]

武田俊:

あれ結構ハマってた人多いよね。
[00:01:30]

長井短:

やばかったですね。アメリカの高校の話を日本の高校生の私たちが見ていると、「なんでこうならないのウチらは!?」「ズルいよアメリカ!」みたいになって(笑) 卒業式のプロムパーティーとか日本はないじゃないですか。『glee』の真似してみんなでプロムをやりました。
[00:02:01]

武田俊:

なるほど。同じ年の違う国の子たちっていうところで見るといろいろな違いも見えて面白そうですね。
[00:02:13]

長井短:

かなり影響を受けたドラマでしたね。
[00:02:16]

武田俊:

そこで自分たちでパーティーを開いちゃうのもさすがですね。
[00:02:23]

長井短:

(笑) 武田さんはどうですか?
[00:02:24]

武田俊:

僕はテレビドラマではないんですが、最近だとNetflixとかでもたくさんドラマあるじゃないですか。その中でイチオシがありまして、あんまり周りの人は見てないんですけど『ユニークライフ』というドラマがあって。これもハイスクールものなんですけど、主人公がアスペルガー症候群なのかな? 急に大きな音が鳴ったらパニックを起こしちゃったり、すごいこだわりが強かったり、ペンギンについての知識はめちゃくちゃあったり…みたいな男の子がハイスクールの生活を送るんですけど、対人関係とかでいろんな問題が起こるわけですよ。それをなんとか家族たちと一緒にちょっとずつ克服したり、恋愛し始めたりするんだけど、ただのいい話でもなく、シリアスな部分もコミカルな部分も描いていて。介護者になる家族たちの戸惑いとか、お母さんが「たまには刺激的な気分になりたいわ」って思っちゃうみたいな。変に「いい話風」にしないという、リアリティーのある面白さが結構クセになって全部見ました。
[00:03:50]

長井短:

見てみようかな私も。配信系だと王道にならないのが面白いですね。そっちいくんだ!?みたいなのが。
[00:03:58]

武田俊:

そうそうそう。ちょっと一癖ある脚本の作品が目立ってて、そういうのもメディアとコンテンツの関係としても面白いなと思いました。こういう話はリスナーさんも交えてできたらいいなって思っていて、そこでハッシュタグなんですよ。
[00:04:24]

長井短:

もうずっと私はハッシュタグって言ってるけどあんまりみんな使ってくれてないみたいなんで、今日も大きい声で言いたいと思います。番組のハッシュタグは#mgcrossingですよ! ご意見・ご感想、ずっと待ってるよ!
[00:04:49]

武田俊:

すっごい大きい声だった。ここはミキサーさん、うまく合わせといてください(笑) なんかちょっといい感じのオープニングになりましたね。ではでは始めていきましょう。武田俊と。
[00:05:02]

長井短:

長井短がお送りする『MOTION GALLERY CROSSING』。
[00:05:06]

武田俊:

前回に引き続き、ゲストにドラマプロデューサーの清水一幸さんをお招きします。
[00:05:22]

武田俊:

ここからは今話題になりつつある文化的なトピックを深堀りしていくDeep Focus。前回に引き続きお招きしているゲストはFODやAmazon Primeで配信中の現代版『東京ラブストーリー』プロデューサーの清水一幸さんです。改めてよろしくお願いします。
[00:05:41]

清水一幸:

よろしくお願いします。
[00:05:44]

武田俊:

怒涛の半生から一気に作品の話になだれ込んでいったという前回だったんですけども。前回の最後にお話をうかがったのが、29年前のドラマ『東京ラブストーリー』と現代の東京では結構違いがあるということで、現代版と前作との比較をさせていただきました。例えば携帯電話というメディアの登場であったり、東京と都市の距離感が変わったことによって東京という都市自体のイメージが変容したよねといったお話がありました。今作で描いてみたかった清水プロデューサーにとっての今の「東京」とはどんな都市なのかっていうところから入っていきたいんですが。
[00:06:43]

清水一幸:

はい。
[00:06:45]

武田俊:

僕は街のメディアの編集とかもやっているので、映画でもドラマでもロケ地がすごく気になるタイプなんですよ。どうも東京の東側が多くて、例えばリカが行ってる定食屋さんとか、ウォーターフロントでもお台場よりはむしろ隅田川方面だったりとか。そういうところが目に入ったんですけど、その辺を使った理由というか、東京というものの変化をどう見てらっしゃるのかな思って。
[00:07:19]

清水一幸:

たぶんかつての『東京ラブストーリー』はそれこそ代官山とか恵比寿の西郷山公園だったりとか、おっしゃる通り西側の方が多かったんじゃないかな。そのほうが「東京のオシャレってこういうものなんじゃないかな」というところが見せられたんでしょうけど、今回は言ってしまえば結果的に東が多かった。前作では人が出会ったり別れたりすれ違ったりするのに公園のシーンが多かったような気がするんですけど、僕の勝手な想いですが今回は橋が欲しかった。橋でとにかくすれ違ったり会話したり、いろんな出来事が起きる。そうすると実は東側が多かったんです。
[00:08:09]

武田俊:

確かに。
[00:08:14]

清水一幸:

豊洲の橋も使いましたけど、「かつてなかった『東京』って何なんだろう」というところはポイントポイントには入れていこうかなと思ってました。でも普遍的な部分として、東京タワーと東京駅の前の行幸通りは入れました。そのふたつは監督と僕のイメージとして「変わらない『東京』も入れておこうという考えがあったんです。あとは先週もありましたけど、「オシャレな街・東京」にみんなが憧れる時代じゃなくなっているので、きれいなものとか背伸びしたものばっかり見せるのも良くないなと思ったのもひとつです。それが結果的に東側でのロケが多かった理由なのかもしれません。もちろん恵比寿や代官山や中目黒にも変わらない部分はあるのかもしれないんですけど、「橋の近くに家があるとなると東側だよね」とか、ロケーションのニーズとも合致したのが東側だったということじゃないかと思ってます。
[00:09:37]

武田俊:

トレンドとしても「東東京イケてるよね」っていうのがあるじゃないですか、長井さん。
[00:09:45]

長井短:

ちょっともう新宿とかから遠いほうがいい、みたいな流れがありますよね。
[00:09:53]

武田俊:

面白いのが、物語論的にも橋って此岸と彼岸をつなぐ存在だったりするわけですよ。それがロケーションとして欲しいというところからも、物語を補強するものになっているような気がしました。あとはドラマや映画では食事って特に大事だと思うんですけど、彼らが行くお店もいわゆる高級そうなレストランからもう少しカジュアルなスペインバルっぽいところ、よりローカルな居酒屋までバリエーションが出てるのがすごく面白いなと感じました。
[00:10:37]

清水一幸:

みんなで集まるバーも新橋です。
[00:10:43]

長井短:

あ~リアル!
[00:10:44]

清水一幸:

社会人なりたてとか大学生とかが、そんなオシャレで高級な店は行けないですからね。
[00:10:54]

武田俊:

とはいえ「社会人ごっこ」というか、「ザ・○○」なこともしたいわけじゃないですか。その辺が結構ぐっときました。
[00:11:08]

清水一幸:

でもカンチが背伸びしてさとみちゃんを最初に誘った店は恵比寿の地下のバーだったりとか。結果的に、ちょっと背伸びした部分はこっち、通常はこっちみたいな感じの分け方はうまくできたのかもしれませんね。
[00:11:24]

長井短:

そこまでロケ先で考えられているなんて思ってもいませんでした。
[00:11:58]

武田俊:

ちなみに仕事の仕方として気になったんですけど、ドラマのプロデューサーの場合どのあたりまで入っていくのかなというか。例えばロケハンとかロケーションで欲しいと思う場所ってご自身でもこういうとこかなっていうのを指示されるのか、例えば今ロケ先の話だけに絞ってうかがうと清水さんはどういうふうに意見出しされるんですか。
[00:11:59]

清水一幸:

僕はもう台本に書いてあることだけですね。もちろん台本を作る際に監督も見ているので、その時の話を覚えていてくださればそういった感じのロケーションになるでしょうし。実際のロケハンには行かないです。東京タワーの見えるビルの屋上で二人が会うとか、東京タワーが見える公園でとか、背中に東京駅を背負ってとか、そういう感じの台本上のことしか言わない。だから恵比寿のバーや新橋のバーというのは監督の思いもあってのことです。演出はもう監督に任せてます。
[00:12:40]

武田俊:

なるほどなるほど。あくまで設計図としてのロケーションは構想されたということなんですね。
[00:12:48]

清水一幸:

だから出会う場所が東京タワーの上なのか下なのか、ということぐらいまでですね。
[00:12:57]

武田俊:

なるほど。個人的に聞いてみたいんですが、東京の面白さとカッコよさの変化の象徴として東側の橋や水辺が出てきたり、変わらない東京としての東京タワーや東京駅の前の通りがあったと思いますが、清水Pが今東京で注目している街やポイントってありますか?
[00:13:46]

清水一幸:

難しいですけど、なんかそれぞれの良さが出てきている気がしますね。赤羽で飲んでいる人たちがいるとか、福生には変わらないアメリカンな感じがあるとか、いろんなとこが注目されているような気がします。港区女子がどうこうという話も、もちろん昔から変わらずありますよ。でもその陣地が広がっているのかどうかだけの問題であって、「憧れの街・東京」ではなくなったことによって、いろんなところのそれぞれの色が出てきたんじゃないですか。僕は生まれも育ちも埼玉なので、東京に対して距離感も憧れもそこまで感じないというすごく中途半端な感じなんです。なので逆にいいところがそれぞれ出てきたことで、「ここに行きたいからこういうことをしよう」というのが明確になったんじゃないかと最近は思います。
[00:15:08]

武田俊:

前作の時代はやっぱり港区が中心で、「トレンディードラマ」って単語が指すように「今のカッコよさってコレでしょ」というものが強くありましたけど、今はオルタナティブなものがいっぱい出てきた。もはや一枚岩ではなく、むしろこれだけ多面性があるのが東京であるという感じを受けます。おそらく価値観の多様化が背景にあると思うんですけど、そんな多様化していく価値観という部分から長井さんが聞いてみたいことがあるそうですね。
[00:16:15]

長井短:

そうなんです。多様化が尊重されていく中で、いろんな人がいるってことがドラマとしても紹介されるようになったじゃないですか。逆に最近あんまり本当にシンプルな異性愛のラブストーリーって見かけないと思うんです。何かしら別のものがあって、その人が恋もしてますくらいの距離感がある。多様性を薦めてくれるドラマも素敵だけど、そればかりになったことで、シンプルな異性愛者の人や、愛する人と結婚することが幸せだっていう価値観を持っているマジョリティー側の人たちが、「自分の考えは古いのかな、間違ってるのかな」って感じなくてもいいはずの劣等感を感じ始めている気がします。でも『東京ラブストーリー』ってとってもシンプルなラブストーリーじゃないですか。だから今それをやることで、劣等感を感じている人たちの気持ちをすくい上げるという意図があったりしたのかなと思ったんですけど。
[00:16:35]

清水一幸:

なるほど。たぶんですけど、地上波のゴールデンタイムにこんなに少ない登場人物でストレートに好きか嫌いかだけで11本もやるってなったら、会社で止められたんじゃないかなとは思いますよ。
[00:17:15]

武田俊:

やっぱり地上波ということはお茶の間にそのまま流れるわけで、今みんなが考えている価値観からズレていると思われてしまうからですか?
[00:17:48]

清水一幸:

要は、ラブストーリーの数が少なくなっているということで、逆に『恋はつづくよどこまでも』とか『初めて恋をした日に読む話』みたいな作品がよく出てくるようになったわけだけど、ラブストーリーを見る世代ってやっぱりラブに憧れている人たちじゃないですか。今地上波のテレビを見るのは圧倒的に自分より上、下手したら自分の親ぐらいの世代が見ている。そうなると、大変失礼なんですけど…。
[00:17:54]

武田俊:

もうラブストーリーを昔の話として見てしまう?
[00:18:16]

清水一幸:

「もうフィクションでドキドキしたくないんだよ」みたいな感じなのかもしれない。ドキドキするなら犯人を探したり、この人が生き延びられるのかどうかってことで見たい。だから医療・刑事もののドラマが世の中に増えていて、そういったものを見る人たちが圧倒的に多くなってる。そんな中で「やっぱり人がいること、好きになることって楽しいことなんだよ、大事なんだよ」っていうのはなかなか地上波のゴールデンタイムではやりづらくなっていた。だからこそ、じゃあ見に来てもらってはどうかという意味で、あえて今回は配信ドラマにしてみました。「見たい人はどんどんハマってください。もう一晩中寝なくてもいいから見てください」みたいなほうが価値観に合ってるんじゃないかと思いましたね。ちょっと話がズレちゃいますけど、配信だからこそできることはいっぱいあって、僕もこれの前はBLドラマや女性同士の百合に見えるんじゃないかというような作品も作ったんです。要は「好きになるってこんなにいろんなパターンがあるんだよ」っていうことですけど、これを地上波でやったらたぶんコンプライアンスの問題があったり、いろんな意見や邪魔も入るだろうし、いろんなことを言う人がいたでしょう。でも見たい人が見るんだったらどんな作品があってもいいんだよっていうのを、今後配信ドラマは並べていかなきゃいけないんじゃないかなと思っていて。好きの形の多様性ですよね。それはいっぱいいっぱい作っていきたいなと僕は思ってます。
[00:19:56]

長井短:

なるほど。普通に見たいなって思うんですよ、人の恋愛沙汰って(笑) それを濃厚に見せてくれるドラマは地上波で減ったなと。
[00:20:11]

武田俊:

今のお話でいうと、それこそある種ベタな恋愛ものはもう地上波ではやりにくいってことですかね。
[00:20:17]

清水一幸:

そうですね。やりにくいというか、じゃあそれを11本あるいは12本毎週楽しみに見る人間がどれだけいるかってことですよね。今や録画や見逃し配信もありますけど、地上波のドラマって結局は視聴率で、その瞬間見る人が何人いるかということが評価になるんです。配信のドラマみたいに「どっぷりハマって寝ないで見てください」っていう話は成立しない。だからどちらかといえば地上波のドラマはやっぱりタイムリーに、そのタイミングに見てくれるような人向けになってきているとは思います。
[00:21:27]

武田俊:

そうすると当然インターネットよりもテレビが日常にある、ある程度年齢の高い層っていうものが母集団になってくるってことなんでしょうね。ちょうど聞きたい話と重なっているのでそのまま次の質問が非常に投げ込みやすいんですけれど(笑) かつて29年前には、おそらく誰しもが一番親しんで、家の中からダイレクトに受けることのできる唯一の映像メディアがテレビだったと思います。ただ今はチャンネルもたくさんありますし、いろんな見方ができる。そんな中で、今回のような配信プラットフォームでドラマを作ることのメリットと言いますか、「こういう作品はテレビではできない」あるいは「配信プラットフォームの良さはこういった作品に還元される傾向がある」といったようなメディアの特徴はございますか。
[00:23:02]

清水一幸:

かつてフジテレビが得意だった「本当に若者に見せるもの」は本当は地上波も含めて放送していくべきだと思うんですけど、今はそういうニーズがない。だったら見たい人がいつでも見れるように配信サイトに置いておくということが今は大事なんじゃないかな。地上波が年齢層の高い方々に向けた作品であればあるほど、配信を含むほかのウインドウはそうじゃない方向のものを作っていったほうがいいんじゃないかなと思ってます。中身も一人で楽しむものだったり、携帯で見るものだったりするかもしれない。
[00:23:03]

武田俊:

そうですね。
[00:23:45]

清水一幸:

じゃあ1時間ある必要はあるのか? 30分、あるいは10分でいいんじゃないか? そういった中身も含めて配信の特徴を活かしていかなきゃいけないんじゃないかなと思っています。実は『東京ラブストーリー』は1時間近くなっちゃってるんですけど、僕の中ではこれでいいのかなと未だに半信半疑です。20分程度の作品がヒットすることもありますので、観る方の人の感じ方が全然変わってきていますね。
[00:23:50]

長井短:

なんかもう「1分見れない」とか聞きますよね。
[00:23:58]

武田俊:

そうですよね。YouTuberとかでも最初の数秒のキャッチが大事とか。
[00:24:30]

清水一幸:

それはあると思います。僕も娘がいるんですけど、YouTubeとかを見ていると今おっしゃったようにキャッチが大事ですよね。ただテレビドラマってなかなか頭で引き込めるものでないので、じゃあいかに早めに事件を起こすか、いかに早めにカッコいい男を出すか、早めに何かできないかってことも考えていかなきゃいけないのかなと思います。
[00:25:04]

武田俊:

なるほど。映像のプラットフォームに配信する場合は、おそらくコンテンツのベンダーは再生回数などに応じて収入が入ってくるんだろうと思いますけど、テレビは視聴率を計測してそれによって支持されているかどうかを見ていたわけですよね。プラットフォームだとより細かく計測可能になると思うんですが、それってコンテンツ制作の現場でも活かされたりしていきそうですか?
[00:25:26]

清水一幸:

そうですね。まずは加入動機、つまり「どの作品が見たくてFODに加入するのか」というところまで出てくるので、じゃあ誰が出てればいいのか、どういう作品だったらいいのかというのは参考になります。今回の『東京ラブストーリー』に関しては、初動7日間においてこれまでのオリジナル作品の3倍を超える視聴数でした。さらに言うと、これはAmazonさんもある上での数字です。それでも圧倒的な数字をいただいたということは、中身はもちろんですがやっぱりタイトルや出演者も大事なんだなということになります。視聴率って全員の絶対数で見ているわけではないので、あくまでもサンプルなんです。でも配信は数字が出ますので、次にどう活かしていくべきかというのは明確にわかってきますね。
[00:26:48]

武田俊:

なるほど。今Amazon Prime Videoの話が出ましたけど、ある種FODのみでやれば自分たちのプラットフォームで展開できるっていう旨味がありそうじゃないですか。たとえ競合してもパートナーとして選ばれた理由は何かあるんですか。やっぱりそれだけ広げたい作品だったということでしょうか。
[00:28:21]

清水一幸:

もちろんそれもありますけど、一番は私がやっているのがコンテンツ事業という「事業」だからというのがあります。一個のコンテンツに対しても地上波のドラマはスポンサーさんがいて、その広告収入で制作費も賄われていたので、作る人間は作ることだけを考えていられたんですよね。いいものを作ればスポンサーさんも喜んでくれて、またやりましょうねということでちゃんちゃんで終わるんです。ただFODは会員制サービスではありますけど、その収入だけでは賄えないほどの制作側がかかってるんですよね。だから、このコンテンツはFODだけでいいのか、他社にもお渡しして広告収入をもらったほうがいいんじゃないか、海外に売ることも考えたほうがいいんじゃないか、あるいはDVDやブルーレイにすることも最初から考えてもいいんじゃないか…というコンテンツに対する収支も全部考えた上で進めてきました。NetflixさんやdTVさんと一緒に作ることもありましたけど、言い方は悪いですけどあくまでも「このコンテンツはどちらと組めば一番有意義な使われ方をして、一番お金儲けができるのか」ということを考えてます。今回はAmazonさんが数字はもちろん状況設定も含めて一番パートナーとして良かったので、今回はご一緒させていただきました。
[00:28:22]

武田俊:

なるほど。今の時代に配信でやる場合は、その作品が一体どんな人にどのように受け入れてもらえるかということを考え、それに合わせてプラットフォームも想定しつつ、最終的なマーチャンダイジングとしてのDVDブルーレイになった時にどうなるか。この出先をまず想定しながら企画を動かしていかないといけないという時代なんですかね。
[00:29:07]

清水一幸:

僕は半分制作の人間なので、コンテンツをいろんな人にいろんな形で見てもらえるのが一番いいなとは思ってます。でももう半分はやっぱりビジネスの人間なので、この一個の作品でどれだけ儲けようということも考えなきゃいけない。そこも含めてコンテンツを動かしていきたいなと思っています。
[00:29:16]

武田俊:

なるほど。すみません、僕怒涛の質問攻めしてしまって。長井さん、どうです?
[00:29:23]

長井短:

なんか…大変なんですね。
[00:29:23]

武田俊:

(笑)
[00:29:41]

長井短:

私のセクションはオファーいただくなりオーディション呼んでいただくなりして、もうホント全部状況整えましたって状況で「長井さんお願いします」なので、裏側の話って聞きたくても聞かせてくれないんですよ。
[00:29:47]

武田俊:

なるほど。それは確かにキャストの方にはなかなか話さないでしょうね。
[00:30:22]

長井短:

でもやっぱり関わる作品がより良い形でより多くの人に観てもらいたいというのは俳優も思うことですし、ただ「宣伝してください」って言われても「どうやろうかな」ってなるけど、「こういう層をターゲットにしていて、こうやって展開していきたいと思ってるから、何が得意ですか? Instagramが得意ですか? Twitterが得意ですか?」って相談し合えたら、私たち側もいろんな動きができるんじゃないかなぁ。
[00:30:27]

武田俊:

なるほどなぁ。出口戦略的には確かにね。
[00:30:41]

清水一幸:

キャスティングするほうの立場としてはまさにそうです。例えばですけど、「フォロワーがこれだけいる人だから、この人から言っていただいたらこれぐらい広がるんじゃないかな」とか、ちょっと欲にボケているところもありますよ。
[00:30:47]

長井短:

よくありますね。オーディションでフォロワー数聞かれます。
[00:31:25]

武田俊:

だから昔みたいに「今若い子にウケている女優さん○○」というよりは、「どこどこのソーシャルプラットフォーム上で人気を集めてる」とかっていうものがキャスティング理由にもつながってくる可能性はありそうですね。でも今回のリメイク版の『東京ラブストーリー』はまさに長井さん世代がメインターゲットのひとつかなって思ったんですけど、そのあたりはどうですか? たぶん働き方とかは違うでしょうけど、長井さんは自分たちの世代の話かな、近いなって感じました?
[00:31:38]

長井短:

感じました。でも私は26なんですけど、私たちの世代のお話ってことは23、4の子たちに見てほしいのかなと思いました。当事者の子たちよりも、これからこの世代になってく子たちが「こうやって働きたいな」とか、「こんな女の子が会社にいるんだろうか」って思ってワクワクすることの方がもしかしたら多いのかなって思って。
[00:33:35]

清水一幸:

なるほど、そうですね。さっき東京への憧れって話がありましたけど、「こういった形で働けるんじゃないかな、こういう先輩いたらいいな」とか。赤名リカを上司っぽく見せたのは「こういう女性の先輩いたらいいな」、逆にカンチは「こんな部下がいたらいいな」みたいな。そういうのは思ってました。あとは長井さん世代のように過去の作品を見たことのない方に見てほしかったんですね。やっぱりみんな絶対タイトルを見たら比較するだろうし、最初は絶対に「織田裕二さんと鈴木保奈美さんじゃないんだ」ということから入ってくる。でも若い世代は29年前の作品を見ていない。今回の出演者もみんな前作を見たことがないわけですよ。見たことない方々が演じるから逆に引っ張られることもないし、その世代に見てほしかった。逆にその子たちの親世代、前の『東京ラブストーリー』によって人生が変わった人間が見れば、「私のときはこうだったんだけど今はこう描くんだ」という比較もできるんじゃないかなと。だから親子で観てもらってもいいかなということも含めて、あえて年齢層を変えずに24、5歳の設定にしました。
[00:33:59]

長井短:

清水さんからしたらものすごい年下じゃないですか。どうしても埋められない世代の流行りだったり、カルチャー、価値観とか暮らし方の差とかあると思うんですけど、どうやって研究されたんですか?
[00:35:32]

清水一幸:

研究してないですよ、全然。こう言うとアレですけど、当然僕のだいぶ下だし、最近会ったこともないような年代だったりするので、「おそらくこんな感じだよな」と思ってやってるぐらいです。まぁ脚本家の皆さんもアンテナを張ってますしね。先週ご紹介いただいた、過去に作ったドラマもそうです。それこそ過去の『東京ラブストーリー』の脚本家だった坂元裕二さんも、『最高の離婚』や『問題あるレストラン』なんかでご一緒させていただいてます。『パパ活』と『彼氏をローンで買いました』はあの野島伸司さんが書いてくださってます。あの二人でさえもそういったドラマが書けるぐらいに若者を研究してるんですよね。大御所ですら勉強されてるってことを考えたら、僕が歳の差があるからといって知らなかったらまずいだろうって思うことが山ほどあって。だから実際に本人に聞くというよりは、むしろ「今の若い子ってどんなふうに考えているんだろう?」ってことを考えるほうが多いです。ただ、合ってるのかどうかは僕の中で半信半疑です。自分が時代とズレてきてるんじゃないかなともちろん今は思っていますし、ズレてなかったらいいなと思ってる部分も非常にあります。
[00:36:44]

武田俊:

この放送を聞いたあとドラマを見ていただく方も多いでしょうから、あまりネタバレにならないように背景を聞いてきたんですけど…まさにこの女性キャラクターの描かれ方が、本当に今の時代に即した形で翻案されていると個人的に感じたんですね。ネタバレしないで言うの難しいんだけど(笑) 前回のドラマでは、「ただ自分本位に振る舞って恋愛をすごく欲している女性」像だったリカから、むしろ「自立した価値観を持っているがゆえに、カンチからしたら振り回されてしまう」リカになったんじゃないかなと感じたんですが…ここはあんまり深堀りしていくとネタバレになってしまうのでぜひ別の機会でうかがいたいんですけど。そういう部分でも時代の変化と若者の意識みたいなものがすごくいい形で演出されていると個人的には感じました。
[00:36:45]

清水一幸:

ありがとうございます。
[00:37:09]

武田俊:

個人的に『最高の離婚』もとても好きなドラマでした。手がけられた作品は社会的にタイムリーで、社会問題というかみんなが今関心のある話題をうまく取り込んでいるようなドラマが非常に多いなと思います。今後清水Pが扱ってみたいテーマとかモチーフってあったりしますか?
[00:38:03]

清水一幸:

僕は基本ラブストーリーを作りたいですね。これは男女であろうが、男性同士であろうが女性同士であろうが、やっぱり生を受けて生きている以上は「好き」で何か物事が作れたらいいなあとずっと思っているんで、とにかくラブストーリーを作りたい。なので実は社会的なものというのは、ラブストーリーの上に何かを乗っけるとしたらたまたま社会問題だったということでしかないんです。たとえば今後やってみたいということであれば「オリンピックが来年に動いたこの時代における、オリンピックに関わる二人のラブストーリー」というような感じで、後付けなんです。だからテーマが決まっているわけではなくて、「ラブストーリーを今の時代にどう見せるか」というふうに作っていきたいなと思っています。
[00:38:16]

武田俊:

なるほどなるほど。ラブストーリーがある種普遍的な物語形式だからっていうところなんですかね。
[00:38:20]

清水一幸:

そう思っていたいです、この仕事をできる以上は。
[00:38:22]

武田俊:

なるほど。長井さん大丈夫ですか。
[00:38:34]

長井短:

全然キュンキュンしないラブストーリーとか見てみたいです。
[00:38:44]

清水一幸:

ありますよ。これ面白いなと思ってる原作があって、全然キュンキュンしないんですよ。キュンキュンしない男女の話なんですけど面白いんです。
[00:38:47]

武田俊:

それはめっちゃ気になる!
[00:38:52]

清水一幸:

それはちょっと考えたいなって思っていますけどね。
[00:38:56]

長井短:

楽しみにしています。
[00:39:31]

武田俊:

今回キャスティングの話だったんですけど、映画的だなというふうにも感じまして。特に石橋静河さんも素晴らしい演技だったんですけど、何かそういった部分から演出とかされたんでしょうか。ドラマが映画より豊かじゃないと言うつもりは全くないんですが、絵の作り方にも豊かさがあって、ゆったりとした見せ方とかもされていたと思いました。その辺キャスティングや演出面で考えたことはありますか?
[00:40:17]

清水一幸:

キャスティングは、カンチを主役に作ろうと思った瞬間に伊藤健太郎くんが浮かんで、彼とやりたいなって思ったんです。『昼顔』ってドラマを作ったときにオーディションで彼を見つけた、と言ったらすごい偉そうですけど…彼が選ばれてくれて。さらに『パパ活』ってドラマでもまた一緒に仕事をして、そこからはもう本当に飛ぶ鳥を落とす勢いで今や大俳優ですけど。彼に決まった瞬間に、「あ、カンチ主役のドラマが作れるわ」と思いました。じゃあリカどうしようかなと思ったときに、石橋さん見た瞬間に原作のリカにすげえ似てるって思ったんです。
[00:40:23]

武田俊:

確かに。なんか天真爛漫さというか、体中で表現する感じというか。
[00:40:32]

清水一幸:

顔とか髪型とかも似てるって単純に思ったんです。それで、もう石橋さんにお願いしようと。失礼な言い方ですけど…。
[00:40:33]

武田俊:

同感です。
[00:40:40]

清水一幸:

でもこの人なんかはイメージ通りだっていうところが大きかったかな。
[00:40:44]

武田俊:

確かにもうぴったりハマり役って感じでしたね。
[00:41:36]

清水一幸:

それは思いましたね。いわゆる絵的な部分でいうと、配信ドラマって実は尺を気にしなくて作れるんですね。1時間でもいいですし、1時間5分でも、下手したら1時間半でもいい。だから見せたい部分をゆったり見せるというのはできるというか。地上のテレビドラマは絶対に50分、あるいは47分ぐらいかな? その尺の中で作んなきゃいけない。せっかくこのシーンをゆっくり見せたいなと思っても、それができなかったりするんですね。配信ドラマは時間を気にしなくていいので、演出家の三木監督とも「このシーンはゆっくり見せてもいいよね」とか「このシーンは大事にしていこう」と話し合ってメリハリがうまく作れたというのが、もしかしたら演出的にそういうふうに見えたのかもしれません。
[00:41:55]

武田俊:

なるほど。やっぱりプラットフォームによって物語の描かれ方が変わるというお話のひとつでもあったんですね。さてさて、だいぶ長く続けてきましたが時間が来てしまったので、まだ続けたいんですがこのあたりにしておきたいと思います。
[00:42:12]

長井短:

清水一幸さんがプロデューサーを務める現代版『東京ラブストーリー』は、FODやAmazon Primeで配信中です。お話を聞いて気になった方はぜひご覧ください。というわけで清水さん、名残惜しいですが2週にわたってありがとうございました。
[00:42:13]

清水一幸:

ありがとうございました。
[00:42:40]

武田俊:

ここからは『MOTION GALLERY』で現在挑戦中のプロジェクトの中から特に注目してほしいものを紹介するHot Projects。長井さん、今日はどんなものなんでしょう。
[00:43:00]

長井短:

はい。今日紹介したいのは、又吉直樹さん原作・玉田真也さん監督作の映画『僕の好きな女の子』です。これですね、「MOTION GALLERY」代表の大高先生もプロデュースに関わっていて、私も実は少し出演させてもらっているんです。
[00:43:02]

武田俊:

わぁ、もう総力戦ですね。
[00:43:04]

長井短:

そうなんです、お恥ずかしいんですが(笑)
[00:43:09]

武田俊:

これね、すごい楽しみにしてたんですよ僕。
[00:44:10]

長井短:

いや~うれしいです。『僕の好きな女の子』は又吉直樹さんが書き下ろした恋愛エッセイが原作になっていて、監督・脚本を新進気鋭の劇作家として活躍する演劇ユニット「玉田企画」の玉田真也さんがやっております。又吉さんの作品特有の、平凡な日常のささいな瞬間を切り取る優しい目線と、玉田監督の空気を鮮明に映し出す演出・脚本で、恋愛を経験した人なら誰でも共感できる切なさや痛さが散りばめられた等身大の恋物語となっています。世の中にあふれている恋愛映画とは一味違う、純粋すぎる男の子の目線の片想いが観る人の心を揺さぶって、「好き」というたった2文字を伝えることが恋をすると何よりも尊いものなんだなって教えてくれるような作品になっているんです。
[00:44:26]

武田俊:

めちゃめちゃいい話にしか聞こえないですよ。ネタバレにならない範囲で、長井さんはどんな感じの役柄か…言わないほうがいいのかな?
[00:44:41]

長井短:

どうなんだろう、やめといたほうがいいのかな。でも私は今言った「『好き』というたった2文字を伝える」とかに全く干渉しない形で…。
[00:44:44]

武田俊:

「好き」の外側の人として?
[00:44:52]

長井短:

はい。外側の、主人公たちがあんまり記憶しないタイプの人の役です(笑)
[00:45:11]

武田俊:

いやでもね、そういう人があってこそ主人公たちのやりとりとか世界が立ち上がるわけだからね。何でフォローしてるんだろう(笑) でもこれ撮影は結構前だったって話ですけど、現場の感じとか何か覚えてることはあります?
[00:45:56]

長井短:

この玉田監督とはもともと演劇で知り合って何作か舞台一緒にやったり、この前に撮った『あの日々の話』って映画にも出させてもらったんです。だから監督と俳優というより「ダチ」って感じが強くて…。「玉田さん大丈夫かな、頑張ってるかな」と思って現場に行ったら、いろんなセクションのいろんな大人が「玉田くん大丈夫?」って。「玉田くん玉田くん」みたいな(笑) いい意味ですごくアットホームな現場になっていました。
[00:45:58]

武田俊:

みんなに心配される玉田監督っていう(笑)
[00:46:16]

長井短:

そうなんです。でも引っ張るとこはグッて引っ張るから、なんかホント人たらしというか。こういう人はこれからもどんどん作品を作っていくんだろうなって思って、友達として鼻高々でした。
[00:47:35]

武田俊:

でもなんかわかる気がするな。僕もラジオの番組で玉田さんにゲストで来ていただいたり、食事をご一緒させていただいたこともあるんだけど、なんかやっぱり気にしたくなっちゃうんですよ。会話の妙というか、すごく細やかな技術で会話をつなぎ合わせるじゃないですか。舞台とかでもクスッと笑えるシーンが多いし、すごい繊細な部分がある人だなって思うからとってもこの作品も気になる。ただの恋愛物語じゃないんじゃないかという期待が込み上がってきましたね。楽しみにしております。そんな人たらしこと玉田監督から、リスナーのみなさんにメッセージいただいてます。「『僕の好きな女の子』は、女の子に振り回される男の子の話です。この映画で特に推したいのは、俳優のまるでそのままのような魅力です。振り回す側の奈緒さんの小悪魔っぷりは、まるでいままで何人の男性を振り回してきたんだろうと思うほど板についてるし、振り回される側の渡辺大知君の煮え切らなさはまるで今までどれだけの女性をイラつかせてきたのかと思うほど板についています(笑) この役者じゃなければ成立しなかった映画、ぜひご覧ください」とのこと。
[00:47:39]

長井短:

いやさすが。本当に見てほしいなぁ、みんなに。
[00:48:08]

武田俊:

素の演出っていうのは難しいと思うので、楽しみ。いろんなポイントで見ることができそうです。玉田監督、どうもありがとうございました。『僕の好きな女の子』は新宿シネマカリテ、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほかで8月14日から公開です。「MOTION GALLERY」でも現在プロジェクトが開催されているみたいですよ。ぜひチェックしてみてください。
[00:48:20]

武田俊:

『MOTION GALLERY CROSSING』、エンディングのお時間となりました。いや~清水Pのお話面白かったねぇ。
[00:48:27]

長井短:

面白かったぁ~全然まだいける。
[00:48:35]

武田俊:

なんか僕がガンガン質問しすぎちゃってアレだったけど、長井さんどうでした? 長井さんの感想をもう少し聞きたかったので、今聞く。
[00:48:43]

長井短:

プロデューサーってやっぱり肩書きが堅いし、偉いじゃないですか。
[00:48:58]

武田俊:

偉いね。黒幕みたいな感じでしょ。撮影に入ってこないけど、なんかみんなから「誰々さん」って言われている大人がいると思ったらだいたいプロデューサーじゃん。
[00:48:59]

長井短:

そうなんです。で、だいたい時差で来る(笑)
[00:49:09]

武田俊:

だけどすごい気さくで、熱い心を持った素敵な方でしたね。
[00:49:33]

長井短:

売らなきゃいけないとかいろんな大人の事情はあるけど、最終的に行き着くのがやっぱり「人が人を好きになるって気持ち」「やりたい」「それが好き」みたいなところなのが、すごいイイ人じゃんって思って。
[00:49:43]

武田俊:

なんだかんだ計算したりお金のことも考えている大人と思いきや、めっちゃピュアな人やん!みたいになりましたね。
[00:49:46]

長井短:

もう恋愛すごい好きじゃん!と思って。
[00:49:49]

武田俊:

清水さん、恋愛好きじゃん!って(笑) 好きなんでしょうね。
[00:49:54]

長井短:

すごいなんか親近感。
[00:50:37]

武田俊:

恋愛って、他者との関わり方として一番喜びと困難がバーンって面でくるものじゃないかということに改めて気付かされました。あと、もちろん仕事においてお金や利益とかって大事ですけど、その頭とモノを作るクリエイティブな頭は両方載せることができるんだなっていうことに改めて勇気をもらった気がしました。とってもいい回でした。ぜひみなさん、ご意見・ご感想を寄せていただきたいなと思います。
[00:50:52]

長井短:

はい。この番組のハッシュタグは#mgcrossingです。ご意見・ご感想もですし、最近の恋愛事情とかも送ってきてくれていいのでね。
[00:50:55]

武田俊:

そしたら僕らがお答えしましょう。
[00:50:56]

長井短:

そうそう、片思い中の人とかぜひ送ってきてくださーい。
[00:51:01]

武田俊:

いいなぁ~! 好きなのそういうの。
[00:51:02]

長井短:

あたしも好きなの!
[00:51:06]

武田俊:

二人でスナック開いてるみたいな感じでお答えしますよ。
[00:51:11]

長井短:

それもやったらいいんじゃないですか、別企画でね。
[00:51:29]

武田俊:

イベントとかね。もっと社会の状況が変わったら、この番組もコミュニティっぽくしていきたいなと思ってますよ。さてさて、ここで九段ハウスからのお知らせがあります。先週はウィスキーだったじゃない、長井さん。ビールはお好きですか?
[00:51:30]

長井短:

一番好きですよ、ビール。
[00:51:49]

武田俊:

今、ビール飲むときの顔で言いましたね?(笑) ジョッキが見えた、エアジョッキが。そんな長井さんが一番好きなお酒ことビールについて学び体感するオンラインイベント。「ビールのお作法」を8月2日に開催します。暑いいい時期だなぁ。
[00:51:49]

長井短:

なんだと~? 最高。
[00:52:15]

武田俊:

こちらはオンライン大人の工場見学ということで、静岡県にありますベアード・ブルーイングさんと中継をつないでお話できるようなイベントだそうです。お申し込みや詳細は九段ハウスのホームページをご覧ください。ベアード・ブルーイングさん、どんなビールなんだろう。飲んでみたい。チェックしてみたい。
[00:52:17]

長井短:

生ビールに飢えてんですよ。
[00:52:32]

武田俊:

そうよね。家だとまたアレだから、ちょっと今度行きましょう。さてさて、なぜかエンディングで飲みの約束をしている我々ですが(笑) 次回も気になるところです。
[00:52:41]

長井短:

はい、次回は作家で社会学者の鈴木涼美さんをゲストにお迎えしてお話をうかがっていきます。
[00:52:46]

武田俊:

僕、鈴木さんの御本も読ませていただいているので楽しみです。
[00:52:49]

長井短:

私もコラムとか読んでるのでドキドキです。
[00:53:00]

武田俊:

また胸を借りてお話を聞きましょう。さて「MOTION GALLERY」そして九段ハウスの提供でお届けしてきた『MOTION GALLERY CROSSING』。お相手は武田俊と。
[00:53:01]

長井短:

長井短でした。また次回お会いしましょう。バイバイ。

清水一幸さんがプロデュースを手がける『東京ラブストーリー』はFODやAmazonプライムで配信中です。

撮影:Wing Shya (C)柴門ふみ/小学館 フジテレビジョン

 

『東京ラブストーリー』は、“カンチ”こと永尾完治と赤名リカのせつない恋愛を描き、当時社会現象となった90年代恋愛ドラマの金字塔です。29年ぶりに現代版としてよみがえった本作。ぜひラジオと合わせて、配信ページもご覧ください。

https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4h06/

音楽とあわせて、特集を Spotify からまとめ聴き!

4回にわたってお届けしたエピソードをまとめた特集ページでは、Spotifyのプレイリストを公開しています。ラジオ本編に加え、特集とあわせてセレクトした音楽も一緒にお楽しみいただけます。お仕事の合間や作業用BGMとして、ランニングやリラックスタイムのお供に。ぜひ聴いてみてください!

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MOTION GALLERY CROSSING(モーションギャラリークロッシング)

MOTION GALLERY CROSSING(モーションギャラリークロッシング)

編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が「これからの文化と社会のはなし」をゲストとともに掘り下げていくPodcast(ポッドキャスト)番組『MOTION GALLERY CROSSING』。日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」が東京・九段ハウスから毎週お届けしています!

「表現」のようなクリエイティブな活動や「まちづくり」のようなパブリックな活動は、どうしても短期的な経済合理性と二律背反になりがち。新しいチャレンジやアイデアが「お金」を理由にストップせざるを得ない事例を1つでも減らすために立ち上がった「MOTION GALLERY」には、そんな二律背反を打破する新しい文化投資・社会投資の種や事例が沢山あつまっています。『MOTION GALLERY CROSSING』では、そんなプロジェクトの話しも交えつつ、みんなで「これからの文化と社会のはなし」を考えて行きたいと思っています。

https://info.motion-gallery.net/crossing/

今回の出演者

清水一幸

清水一幸

フジテレビ・プロデューサー

1973年埼玉県生まれ。上智大学理工学部卒業後、1996年に朝日放送に入社し、2005年にフジテレビへ移籍。『のだめカンタービレ』(06)、『CHANGE』(08)、『最高の離婚』(13)、『問題のあるレストラン』(15)などの作品をプロデュースし、2016年、FODを運営する総合事業局コンテンツ事業室企画担当部長へ就任。オリジナルドラマ『パパ活』や『彼氏をローンで買いました』などをプロデュース。2020年、29年ぶりに『東京ラブストーリー』をプロデュースした。

https://www.fujitv.co.jp/tokyolovestory/

この番組のパーソナリティ

武田俊

武田俊

メディアリサーチャー・文筆家・編集者

1986年、名古屋市生まれ。法政大学文学部日本文学科兼任講師。JR埼京線沿線のエリアスタイルマガジン「SAI-KYO DIALOGUE LINE」編集長。まちづくり領域のバーティカルリサーチメディア「M.E.A.R.L」編集長。JFN「ON THE PLANET」月曜パーソナリティ。 大学在学中にインディペンデントマガジン『界遊』を創刊。編集者・ライターとして活動を始める。2011年、代表としてKAI-YOU,LLC.を設立。2014年の同社退社以降「TOweb」、「ROOMIE」、「lute」などカルチャー・ライフスタイル領域のWebマガジンにて編集長を歴任。メディア研究とその実践を主とし、様々な企業のメディアを活用したプロジェクトにも関わる。右投右打。

http://takedashun.com/

長井短

長井短

演劇モデル

1993年生まれ。東京都出身。モデルとして活躍する傍ら、舞台、TV、映画で女優として活躍、またバラエティでも特異なキャラクターで注目される。最近の主な出演作に、KERA×CROSS第2弾『グッド・バイ』、月刊「根本宗子」第6号『バー公演じゃないです。』他。TVドラマ「ギルティ」(YTV)「離婚なふたり」(EX)、「家売るオンナの逆襲」(NTV)、映画『あの日々の話』「耳を腐らせるほどの愛」。

http://popbelop.blogspot.com/

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