#KuToo運動は、赤名リカがずっと前からやっていた?! 刺激的なシティーボーイ三上に憧れる時代から、都会慣れしないカンチの時代に!現代のぶりっこキャラについて、鈴木さんの本はタイトルが刺激的でご近所に配れない?!好きだったドラマは未成年、ロンバケ、ビーチボーイズ……という話や、長井さんのキャラづくり迷走期についてなど。
今回のゲストは、作家・社会学者で『オンナの値段』『AV女優の社会学』著者 鈴木涼美さん。
原作と91年版ドラマ『東京ラブストーリー』の大ファンだという鈴木さんに、社会学者の視点から、新旧『東京ラブストーリー』を通して見える、バブル世代とミレニアル世代についての考察を伺いました。前後編の前編です。
「MOTION GALLERY CROSSING」は、編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が、日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」のプロジェクトを紹介しながら、アートやカルチャーにまつわる話題を、ゲストとともに掘り下げていくラジオ番組。東京・九段ハウスの提供でお送りいたします。
<鈴木涼美さんTwitter>
https://mobile.twitter.com/suzumixxx
<九段ハウス>
https://kudan.house/
<Hot Projects>
新宿眼科画廊の演劇再開を楽しく待つ為のプロジェクト
https://motion-gallery.net/projects/gankagarou_engeki
<ご意見・質問お待ちしてます!>
番組のハッシュタグ #mgcrossing
語りたくなるリメイクドラマ『東京ラブストーリー2020』
あの『東京ラブストーリー』が配信ドラマとしてリメイク! ニュースを受けて当時を懐かしむ声が多数聞かれたように、『東京ラブストーリー』はまさにバブルを象徴するドラマでした。
原作は小学館「ビッグコミックスピリッツ」に連載された柴門ふみの漫画。1991年にドラマ化され、永尾完治役の織田裕二・赤名リカ役の鈴木保奈美らによるせつないラブストーリーは社会現象になりました。
そんな不朽の名作が復活!個性的な登場人物を演じるのは、伊藤健太郎・石橋静河・清原翔・石井杏奈というフレッシュなキャスト陣。平成から令和になり、作品はどのように生まれ変わったのでしょうか?
本特集では、現代版のプロデューサー・清水一幸さんと、作家・社会学者の鈴木涼美さんに、「世代」に着目してお話をうかがいました。 前作を知る人はもちろん、初めて観る人も、より深く作品を楽しむための手がかりとしてお聴き下さい。
#MGCROSSING 今回のエピソード内容は...
『東京ラブストーリー』から考察する平成と令和の男と女
きらびやかな東京、センセーショナルなセリフ、小田和正の名曲…バブル末期の語り継ぐべき名作『東京ラブストーリー』。
29年の歳月を経て人々の価値観が大きく変わった中、あのキャラクターたちは果たしてどう今の東京を生きるのか?平成版と現代版の『東京ラブストーリー』を、作家で社会学者の鈴木涼美さんと一緒にネタバレなしで考察します。
同じテレビを見ていた平成、多様な見方の令和
学生のころはテレビっ子だったという鈴木さん。かつてはみんなが同じテレビを観ていたため、「昨日の『踊る大捜査線』観た?」といった会話が一種のコミュニケーションになっていました。
一方、多様なコンテンツ視聴ができる令和世代の若者とは、「経験としての『東京ラブストーリー』」が違うと語ります。
もはや赤名リカは東京女の典型のひとつ?
伝説の名言「ねぇ、セックスしよ!」をはじめ、破天荒で奔放な印象が強かった平成版のヒロイン・赤名リカ。
しかし今では自己主張をし、タブーとされることにも切り込み、バリバリと働く女性はすっかり増えました。もはやリカが「東京女の典型のひとつ」となった今、現代版のキャラ作りにはどのようなアプローチがとられていたのでしょうか。
#KuTooは29年前にリカがやっていた!
「裸足で歩きたい、こんなヒールなんかに足詰めてたら大事なものが見えない」というリカの生き方は、まさに#KuToo運動の原点ではないでしょうか。
「時代がリカに追いついてきた」と鈴木さんが言うように、リカの突出した部分は、時代の流れとともに世の女性が獲得していったものでした。
女性にも支持される「ポストぶりっ子」
昔は男を翻弄する女として嫌われた「ぶりっ子」。それが今では、バレても演じ続けるというある種ストイックな「ポストぶりっ子」として支持されるようになりました。キャラクターが細分化された現代を象徴しているのかもしれません。長井さんのキャラ迷走期の告白話も。
現代では誰もテンプレになれない?
「地方と都会」、「おとなしい優等生な女の子と破天荒な女の子」といった対比がきれいにできていた平成版。
一方、価値観が複雑化した現代版ではテンプレ的な人物像は描きづらく、関口さとみも「田舎から出てきたウブなキャラ」から徐々に変化していきました。キャラクター性を全うできない時代性が滲みます。
時流に乗るカンチ、失脚する三上
かつては「三上が好きだけど、結婚するならカンチ」なんてガールズトークがあったかもしれませんが、チャラ男の人気が落ちた今、カンチがモテる時代になりました。
鈴木さん曰く、カンチは草食系男子の源流にいるとのこと。しかしそれによって、「コンプレックスを抱えながらも足掻くカンチ」という存在の個性が薄れたという考察も?
ラブストーリーの舞台は東東京へ! ロケ地の違いにも注目
作中で象徴的に描かれる「東京」。平成版は港区や渋谷など、都心の西側が中心であったのに対し、現代版では東京の東側が多く登場しました。
人々が出会い別れる場は「恵比寿の公園」から「隅田川の橋」へ。変わりゆく東京と変わらない東京について、現代版『東京ラブストーリー』プロデューサー・清水一幸さんのお話をうかがったエピソードはこちら。
音楽とあわせて、『東京ラブストーリー』特集を Spotify からまとめ聴き!
4回にわたってお届けしたエピソードをまとめた特集ページでは、Spotifyのプレイリストを公開しています。ラジオ本編に加え、特集とあわせてセレクトした音楽も一緒にお楽しみいただけます。お仕事の合間や作業用BGMとして、ランニングやリラックスタイムのお供に。ぜひ聴いてみてください!
ドラマ配信情報
『東京ラブストーリー』はFODやAmazonプライムで配信中です。
『東京ラブストーリー』は、“カンチ”こと永尾完治と赤名リカの切ない恋愛を描き、当時社会現象となった90年代恋愛ドラマの金字塔です。29年ぶりに現代版としてよみがえった本作。ぜひラジオと合わせて、配信ページもご覧ください。
https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4h06/
『東京ラブストーリー』(2020)
企画・プロデュース:清水一幸
プロデューサー:森谷雄/森本友里恵
監督:三木康一郎/永田琴/山本透
脚本:北川亜矢子
音楽:戸田信子
主題歌:Vaundy「灯火」(SDR)
キャスト:永尾完治・・・伊藤健太郎/赤名リカ・・・石橋静河/三上健一・・・清原翔/関口さとみ・・・石井杏奈/長崎尚子・・・高田里穂/北川トキコ・・・手島実優/和賀夏樹・・・眞島秀和
制作:フジテレビジョン
あらすじ・ストーリー
第1話「東京の女」
地元の愛媛から上京し東京本社の営業部に配属となった広告代理店に務める永尾完治(伊藤健太郎)。配属先の部長、和賀(眞島秀和)から赤名リカ(石橋静河)を紹介され、リカの下で完治は新しい部署での仕事をスタートさせる。
東京にいる幼なじみで親友の同級生・三上健一(清原翔)からの誘いで飲みにでるが、そのタイミングで久々の再会を果たすことになったのが、完治がずっとひそに好意を寄せていた関口さとみ(石井杏奈)だった。懐かしい気持ちに浸る完治にリカから連絡が入り、職場に忘れている財布を届けるとリカもお店にやって来る。三上が同席を促し、この時をきっかけに、3人の同級生の交流が再スタートするともに、完治とリカの関係も職場の同僚の関係から変化し始める。
第2話「はじまりは恋ではなく」
完治は、さとみへの想いを断ち切れぬまま、昨夜リカに突然キスされたことを思い出しながら悶々としていた。一方、互いの気持ちを確かめあった三上とさとみであったが、三上から今後の二人の関係に関する明確な言葉はなかった。三上は完治に「関口の事、本当にいいのか?」と聞くが、完治は口ごもるだけ。数日後、また四人で飲むことになるが…。
第3話「逢えない時間」
一夜を共にした完治とリカだったが、朝起きるとリカの姿はなかった。どんな顔をしてリカに会えばいいのか分からず出社する完治だったが、無神経な一言でリカを怒らせてしまう。そんな折、リカが緊急搬送されたという連絡が入り、完治は慌てて病院へ向かった。一方、付き合い始めた三上とさとみは幸せな日々を送っていたが、ある時三上の鞄からアクセサリーの箱を見つけてしまう。
第4話「雨傘と嘘」
完治とリカは付き合うことになり、仕事終わりにディナーの約束をする。さとみは前の晩、連絡のつかなかった三上に悶々としていた。そんな時、三上のケータイに長崎尚子という知らない女から着信があり、席を外した隙にこっそり見てしまう。たまらなくなったさとみは完治に連絡するのだが、リカとの約束がある完治は困ってしまい…。
第5話「二人で描く未来」
約束をドタキャンし、だまってさとみと会っていたことがバレてしまい、リカから無視される日々。完治はリカの好きなものを手土産に出張帰りのリカに会いに行き、無事に仲直りを果たす。三上とさとみも仲直りをし、平穏な日々を送っていた。ある日、さとみは三上がケータイを忘れていったことに気づき、三上がいる大学病院に届けることにするのだが…。
第6話「繋がる思い、離れる心」
完治はリカにもうすぐ誕生日であることを伝えるが、リカは関心が薄くモヤモヤが募る。一方、さとみは三上と一緒に暮らすことになった。ある日完治はパーティーに出席。リカのドレスアップした姿に見惚れるも、現代アーティストのアルヴィン・ヤンと英語で楽しそうに話すリカの姿を複雑な表情で見つめるのだった。
第7話「それぞれの覚悟」
完治が家に帰ると部屋が飾り付けられ、リカがソファーで眠ってしまっていた。完治はリカに謝り、仲直りした二人は誕生日を祝う。一方さとみは、数日前の三上からの仕打ちを許すことが出来ず、三上の家を出ていた。そして完治は、リカが突然辞表を出したと聞く。
第8話「すれ違う想い」
リカに「ニューヨークに行く」と突然伝えられ、困惑する完治。だが、リカの意志を尊重するべく送り出すことにする。会社を辞めたリカは、出発まで完治と一緒に暮らすことに。一方、三上は父親の訃報を聞き葬儀に出席。父親の本心を知り、医師になる決心をする。三上を心配するさとみは完治に三上を飲みにでも誘ってあげてほしいとお願いするのだが…。
第9話「遠く離れても」
完治は「リカは自分の事しか考えていない」と思わず言ってしまう。リカは「ニューヨークに行く!」と言い残すと家を飛び出した。完治はリカを探しあてると、なんとか仲直りをして送り出すことに。一方三上と別れたさとみは、急遽来れなくなったトキコ(手島実優)の代わりに完治を映画に誘うが、そこで三上と長崎(高田里穂)に出くわすのだった…。
第10話「秘密」
完治は突然帰ってきたリカに困惑する。リカは以前のようにデートに誘うが、完治はリカを避けるようになっていた。ある日リカはNY土産を渡すためさとみと会うが、そこで完治とキスをしたことを聞く。リカは「ニューヨークに戻ることになった」と嘘をついて完治の家を飛び出すが、偶然和賀と再会するのだった…。一方、三上は長崎の両親に会いに行き、結婚話を切り出すのだが…。
第11話「ただ、そこにあるもの」
完治はリカが妊娠していると知り、なぜ相談してくれなかったのかと問い詰める。しかし、リカに「急に別れてほしいと言われて、言えるはずがない。この赤名リカが」と言われ、言葉を失う。一方三上も長崎から結婚の話はなかったことにしてほしいと言われていた。やがて、完治は和賀から「リカにプロポーズした」と伝えられるが、リカが突如姿を消してしまう…。
男を振り回すようなリカにドギマギしつつも、さとみへの思いを断ち切れるわけもなく、ふたりの間で揺れ動く完治。一方、さとみは三上への恋心に苦悩する。すれ違う思惑。果たして4人のたどり着く先は――。
原作は、小学館「ビッグコミックスピリッツ」にて連載された柴門ふみの漫画。完治を織田裕二、リカを鈴木保奈美が演じたフジテレビのトレンディドラマ『東京ラブストーリー』(1991年)が大ヒット。伊藤健太郎と石橋静河が主演で約29年ぶりに現代版として、フジテレビの動画配信サービス「FOD」と「Amazon Prime Video」で、2020年4月29日から配信スタート。
『東京ラブストーリー』をさらに楽しむ
あわせて観たい!街から人が消えた伝説の平成版
視聴率32%超を叩き出し、放送時間には街から女性の姿が消えるとまで言われた大ヒットドラマ・平成版『東京ラブストーリー』。バブルのキラキラした東京で複雑に絡み合う恋模様に、毎週視聴者は釘付け。特にヒロイン・赤名リカの奔放でエキセントリックな生き方は、大変な話題となりました。
前作を観ていなくても、「カ~ンチ」「ねぇ、セックスしよ?」というセリフは知ってるという人もいるのでは?バブル期の世相を色濃く反映し、月9ブームの火付け役になった作品です。
『東京ラブストーリー』(1991)
プロデューサー:大多亮
監督:永山耕三
脚本:坂元裕二
主題歌:小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」(ファンハウス)
キャスト:永尾完治・・・織田裕二/赤名リカ・・・鈴木保奈美/三上健一・・・江口洋介/関口さとみ・・・有森也実/長崎尚子・・・千堂あきほ/和賀夏樹・・・西岡徳馬
制作:フジテレビジョン
カンチとリカの行き着く結末は?
平成版も現代版もアプローチは違えど、号泣必至。それぞれの行き着く先はハッピーエンドとなるのか? カンチとリカの25年後を原作者・柴門ふみが描いた漫画『東京ラブストーリーAfter25years』は小学館「ビッグコミックススペシャル」より発売中。
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MOTION GALLERY CROSSING(モーションギャラリークロッシング)
編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が「これからの文化と社会のはなし」をゲストとともに掘り下げていくPodcast(ポッドキャスト)番組『MOTION GALLERY CROSSING』。日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」が東京・九段ハウスから毎週お届けしています!
「表現」のようなクリエイティブな活動や「まちづくり」のようなパブリックな活動は、どうしても短期的な経済合理性と二律背反になりがち。新しいチャレンジやアイデアが「お金」を理由にストップせざるを得ない事例を1つでも減らすために立ち上がった「MOTION GALLERY」には、そんな二律背反を打破する新しい文化投資・社会投資の種や事例が沢山あつまっています。『MOTION GALLERY CROSSING』では、そんなプロジェクトの話しも交えつつ、みんなで「これからの文化と社会のはなし」を考えて行きたいと思っています。
https://info.motion-gallery.net/crossing/今回の出演者
鈴木涼美
作家・社会学者
1983年東京都出身。慶応義塾大学環境情報学部卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程終了。大学在学中からキャバクラ嬢などを経験し、20歳の時にAV女優デビュー。大学院卒業後は日本経済新聞社に入社し、都庁記者クラブや総務省記者クラブなどで5年半勤務。退社して著述家に。大学院での修士論文が2013年に『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』として書籍化。他、著書は『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』『愛と子宮に花束を~夜のオネエサンの母娘論~』『おじさんメモリアル』『オンナの値段』『女がそんなことで喜ぶと思うなよ 愚男愚女愛憎世間今昔絵巻』など。いずれも、世相や男女・人間関係を独自の視点と文体で表現するコラムやエッセイが話題を呼んでいる。
この番組のパーソナリティ
武田俊
メディアリサーチャー・文筆家・編集者
1986年、名古屋市生まれ。法政大学文学部日本文学科兼任講師。JR埼京線沿線のエリアスタイルマガジン「SAI-KYO DIALOGUE LINE」編集長。まちづくり領域のバーティカルリサーチメディア「M.E.A.R.L」編集長。JFN「ON THE PLANET」月曜パーソナリティ。 大学在学中にインディペンデントマガジン『界遊』を創刊。編集者・ライターとして活動を始める。2011年、代表としてKAI-YOU,LLC.を設立。2014年の同社退社以降「TOweb」、「ROOMIE」、「lute」などカルチャー・ライフスタイル領域のWebマガジンにて編集長を歴任。メディア研究とその実践を主とし、様々な企業のメディアを活用したプロジェクトにも関わる。右投右打。
http://takedashun.com/長井短
演劇モデル
1993年生まれ。東京都出身。モデルとして活躍する傍ら、舞台、TV、映画で女優として活躍、またバラエティでも特異なキャラクターで注目される。最近の主な出演作に、KERA×CROSS第2弾『グッド・バイ』、月刊「根本宗子」第6号『バー公演じゃないです。』他。TVドラマ「ギルティ」(YTV)「離婚なふたり」(EX)、「家売るオンナの逆襲」(NTV)、映画『あの日々の話』「耳を腐らせるほどの愛」。
http://popbelop.blogspot.com/最近のエピソード
New Episodes
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2021.04.14
#048 「鑑賞への選択肢を増やすこと」ゲスト:橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長)、篠田栞(THEATRE for ALL LAB編集長/ボイスパフォーマー):特集『見える音、聞こえる風景』section2
全4回でお送りする4月の特集『見える音、聞こえる風景』では、ウェブ版「美術手帖」編集長の橋爪勇介さんと、THEATRE for ALL LAB編集長/ボイスパフォーマーの篠田栞さんをゲストにお迎えし、字幕・音声ガイドをはじめとするインクルーシブな取り組みや、音を用いたインスタレーションなど、文化芸術への多様なアクセスが生まれているなかで、アートや舞台・映画・映像などにおける「聞くこと」「見ること」の関係について取り上げます。 ゲストお二人の活動を通して「鑑賞」について考えるうえで気になるトピックスとして、今回は、「THEATRE for ALL」や「THEATRE for ALL LAB」でのインタビューやディスカッションの中で感じる、見ること聞くことの多様性について、そして視覚表現であるアートに関する媒体の「美術手帖」が始めた音声メディアであるpodcast番組「instocial」についてお話しいただきました! 例えば自分とそこにいる誰かが全く違う特徴を持つ人間であるのと同じように、耳が聴こえない・目が見えないといった身体的な特徴にもグラデーションがあることから、鑑賞へのサポートにもお気に入りを見つけられるくらい選択肢がある状態にしたい、と話す篠田さん。 橋爪さんもまた、MCを務めるpodcast番組「instocial」では、その語源が「install」と「social」の造語であるように、異分野とアートを接続する「アートと社会」を方針とし、番組を通してアートへの多様な入り口を模索・提案されているといいます。 他にも、手話は通訳ではなく言語であるという概念や、長井さんの質問から発展した「浮かび上がってくるいろんな身体」について。さらには、ラジオにまつわるゲストお二人の意外なエピソードや、音声メディアのMCを務めることについて武田さんと橋爪さんが感じることなど、様々なトークが繰り広げられました!ぜひお聞きください! 番組では、エピソードとゲスト&パーソナリティの選曲を織り交ぜたSpotifyプレイリストを更新中です!ぜひ「My Library」への登録お願いします!https://open.spotify.com/playlist/6EY8LFSdS7B0OOl5wxldXr 「MOTION GALLERY CROSSING」は、編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が、日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」のプロジェクトを紹介しながら「これからの文化と社会のはなし」をゲストとともに掘り下げていくラジオ番組。東京・九段ハウスの提供でお送りいたします。 <ウェブ版「美術手帖」>https://bijutsutecho.com/ <THEATRE for ALL LAB>https://basic.motion-gallery.net/community/theatreforalllab/ <九段ハウス>https://kudan.house/ <Hot Projects> 「歌手 高木いくの 新たなソロユニット「イクノリリィスキア」ニューアルバム制作プロジェクト」https://motion-gallery.net/projects/ikunolily <clubhouseにて番組スピンオフやってます!>・「今週の文化と社会のはなし」・clubhouseにて「MOTION GALLERY 大高」を検索&フォローお願いします <ご意見・質問お待ちしてます!>番組のハッシュタグ #mgchttps://twitter.com/intent/tweet?hashtags=mgc
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2021.04.07
#047 「鑑賞にあるバリアを考える」ゲスト:橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長)、篠田栞(THEATRE for ALL LAB編集長/ボイスパフォーマー):特集『見える音、聞こえる風景』section1
全4回でお送りする4月の特集『見える音、聞こえる風景』では、ウェブ版「美術手帖」編集長の橋爪勇介さんと、THEATRE for ALL LAB編集長/ボイスパフォーマーの篠田栞さんをゲストにお迎えし、字幕・音声ガイドをはじめとするインクルーシブな取り組みや、音を用いたインスタレーションなど、文化芸術への多様なアクセスが生まれているなかで、アートや舞台・映画・映像などにおける「聞くこと」「見ること」の関係について取り上げます。 初回となる今回は、ゲストお二人にウェブ版「美術手帖」と「THEATRE for ALL」についてご説明いただきながら、文化芸術へのアクセシビリティの多様性についてトークが繰り広げられました。 アートのジャーナリズムを日本にも浸透させたいという想いから2017年にスタートしたウェブ版「美術手帖」。創刊から70年以上の長きに渡り同時代の美術、いわゆる現代美術の動向を紹介してきた雑誌「美術手帖」だけでは追い切れない時事性や多様性、そしてアートの周辺領域を掘り下げるメディアとして、また、最近ではpodcast番組「instocial」も注目を集めています。また、THEATRE for ALLは、映画・舞台・映像メディアなどへの字幕や音声ガイダンスといったアクセシビリティに特化した劇場という特徴を持ち、人に障害があるのではなく鑑賞に障害があり、何かを観ることに対する困難を、当事者や作り手を交えたディスカッションを重ねてクリアにしていくクリエイティブな取り組みとして今年2月にスタートしています。 両者に共通していたのは、今までもアートや舞台などに触れてきていない、触れられなかった人たちに、どうやって作品を届けるか、という点。鑑賞する人の数だけアクセシビリティの形があり、正解がひとつではないこの課題へのアプローチを日々模索するエピソードに、「鑑賞」についての気付きが溢れるトークとなりました!ぜひお聴きください! 番組では、エピソードとゲスト&パーソナリティの選曲を織り交ぜたSpotifyプレイリストを更新中です!ぜひ「My Library」への登録お願いします!https://open.spotify.com/playlist/6EY8LFSdS7B0OOl5wxldXr 「MOTION GALLERY CROSSING」は、編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が、日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」のプロジェクトを紹介しながら「これからの文化と社会のはなし」をゲストとともに掘り下げていくラジオ番組。東京・九段ハウスの提供でお送りいたします。 <ウェブ版「美術手帖」>https://bijutsutecho.com/ <THEATRE for ALL LAB>https://basic.motion-gallery.net/community/theatreforalllab/ <九段ハウス>https://kudan.house/ <Hot Projects> 「【こどもたちに演劇を届けたい!】劇団「柿喰う客」無料配信プロジェクト」https://motion-gallery.net/projects/kaki-kodomo <最新話の配信時に、clubhouseにて番組スピンオフやってます!>・「今週の文化と社会のはなし」・clubhouseにて「MOTION GALLERY 大高」を検索&フォローお願いします <ご意見・質問お待ちしてます!>番組のハッシュタグ #mgchttps://twitter.com/intent/tweet?hashtags=mgc
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2021.03.31
特集「インディ・ミュージックの現在地」
3月は特集(全4回)『インディ・ミュージックの現在地』と題し、近年、熱い注目を集めるインディミュージック・シーンについて、デジタル化による音楽配信とその収益化、そして背景にある音楽業界の変化、さらには変わりゆくアーティストのキャリア形成について、マイカ・ルブテさん(シンガーソングライター/トラックメーカー/DJ)と、本田次郎さん(TuneCore Japanディレクター/「THE MAGAZINE」編集長)をゲストにお迎えしてお話を伺いました! このページでは、4回にわたってお届けした特集をまとめています。ぜひお聴きください! また、Spotifyにて番組のエピソードとゲスト&パーソナリティの選曲を織り交ぜたプレイリストを更新中です!ぜひ「My Library」への登録お願いします!https://open.spotify.com/playlist/6EY8LFSdS7B0OOl5wxldXr 「MOTION GALLERY CROSSING」は、編集者の武田俊と演劇モデルの長井短が、日本最大級のクラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」のプロジェクトを紹介しながら「これからの文化と社会のはなし」をゲストとともに掘り下げていくラジオ番組。東京・九段ハウスの提供でお送りいたします。
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