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世の中の興味深いマーケティング事例や大きな数字、意外な事実など、経営者 榊原直也 のアンテナに留まったビジネス話題をご紹介する『ばらさんのBusiness Talk | バラトーク』。

今回のテーマは、世界で活躍する片づけコンサルタントの近藤麻理恵さん。彼女を取りまく世界の反応や検索データから、片づけマーケットの可能性について迫ります。

 

◇ 出演者 榊原直也 / 曽志崎寛人

提供 : データ・サイエンティスト株式会社
https://kwtool.co/company.html

  • 世界的ブームになった『こんまり』
  • 西洋人女性がこんまりメソッドに猛反対する理由
  • 捨てる罪悪感を払拭する新概念
  • 検索データでみる片づけマーケットの有望性
  • マーケット感覚を鍛える電車内思考トレーニングのススメ

世界的ブームになった『こんまり』

今日取り上げたいのは、片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんです。書籍『人生がときめく魔法の片づけ』が国内外でヒットし、アメリカの雑誌TIMEの「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれた、こんまりさん。彼女について面白いことを書いてるブロガーさんがいたので、ご紹介したいと思います。

こんまりさんが発信する『全てのものに感謝して捨てなさい』という非常に明確な片づけポリシーは世界中で受け入れられ、今やアメリカのみならず、アジアやヨーロッパでも書籍は大ベストセラー。さらに最近では、こんまりさんに40億超の資金調達が実現したというニュースもありました。

西洋人女性がこんまりメソッドに猛反対する理由

世界中でブームになっているこんまりメソッドですが、西洋では非常に感情的に反発する人達がいるようです。この反発の背景について、面白い指摘があります。それは、欧米と日本では片づけの概念が日本と根本的に違うということ。

我々日本人にとっては、片づけって尊い行為ですよね。身の回りが整って、心も綺麗になる。片づけ上手は周りから尊敬されますし、金運アップを信じてトイレ掃除を欠かさない経営者もいるくらいです。

ところが、欧米では、掃除や片づけは、学のない人がする肉体労働だという価値観があります。欧米の女性達からすると、これまでハウスキーパーがやっていた仕事を、自分たちが進んでするとは何事だ、という抵抗があるんですね。

さらに面白い指摘もあります。日本最古の歴史書である古事記には、神々と呼ばれる人々でさえも、蚕を飼ったり畑を耕して働く姿が書かれているのに対して、聖書においては労働が神々から与えられた罰として表現されている。こうした歴史的書物も、各国の労働観に影響しているんじゃないか、という考察でした。大変面白い指摘ですね。

こんまりさんの教えは多くの日本人が受け入れやすい考え方ですが、文化的背景の違う方々からすれば全く違う捉え方がある、ということをご紹介してみました。

捨てる罪悪感を払拭する、こんまりの新概念

こんまりさんが支持される理由のひとつに「捨てる」技術があります。

片づけが苦手な人の多くは、捨てることが苦手です。片づけたい欲求を持ちながらも、物を大事にしないといけないと思うので、心の中でコンフリクトが生じて悩むんですね。

そんな人たちに向けて、こんまりさんが言ったのは、「ものを大事にした状態で捨てなさい」ということ。つまり、捨てるという行為に、物への感謝を伴わせれば、物を粗末にしたことにはならない、というのが彼女の提案です。捨てることに対して感じる罪悪感を乗り越える、新しい価値観を提案することで、捨てる行為への抵抗感がなくなるんですね。

この手法は頭のトレーニングになるので、皆さんもぜひ試してみてください。自分の「思い込み」が判断を左右することって普段でもありますよね。その思い込みを乗り越える新しい概念を作り出すことで、マイナス印象の行為そのものをプラスに変え、人々の勇気を促し、不要なものを手放すことができます。

検索データでみる片づけマーケットの有望性

昨今、こんまりさんに約45億円近い資金調達というニュースが流れましたが、なぜそんなにお金が集まるのでしょうか。もちろん、こんまりさんご本人の魅力もあると思うのですが、その背景にあるのは、片づけマーケットの有望性です。

例えば、生前整理や遺品整理。今やひとり世帯が日本の最大数世帯になり、今後空き家を片づけなくてはならないシーンは多くあります。そうした担い手がいない片づけを引き受けるのが、片づけマーケットなんです。

実際、インターネットの検索状況を見てみると、Yahoo!とGoogle合わせて月間20万人が片づけマーケットについて検索しています。つまり、年間にすると、200数十万人の検索者が毎年いるということ。さらにGoogleトレンドの過去10年間のデータでは、ちょうどこんまりさんが登場した2010年にグラフが跳ね上がっています。それ以降ずっと右肩上がりで、マーケットサイズは今や5年前の約4倍。検索数は、実態需要の多さを知る手がかりのひとつになります。

メルカリの株価上昇も、実はこんまりさんの影響があるのかもしれません。こんまりさんの多額の資金調達の背景にある片づけマーケットについて、今後注目していきたいですね。

市場感覚を鍛える電車内思考トレーニングのススメ

あるカリスマ的な言論者が登場した。すると人々はどんな影響を受けるのか。どんな経済活動を起こすことが予想されるのか。それによってどんな産業が潤い、どんな産業が不利になるのか。こうした社会の流れ、人のうねりを想像するのって楽しいですよね。

皆さんにぜひおすすめしたいのが、電車でできる思考トレーニングです。電車にはたくさん広告が貼ってあります。一つひとつの広告を眺めながら、この広告によってインパクトを受けた人が考えること、次に起こす経済行動を勝手に想像するんです。脳の中でイメージを膨らませることで、社会のさまざまな事象が結びついて、世の中の動きをつかみやすくなります。

普段お忙しい皆さんは、電車の中で過ごすことも多いと思いますので、ぜひ試してみてください。

ばらさんのビジネストーク!

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この番組のパーソナリティ

榊原直也

榊原直也

データ・サイエンティスト株式会社 代表取締役社長

Webメディアと検索順位との関係を数学的に解き明かす技術で複数の特許を持つ。その技術を駆使したサイト診断サービスは、その効果が口コミで広がり、いまや著名企業が何ヶ月も待つほどの人気サービスに。プライベートでは、難しい分野でもわかりやすく楽しい雑談ネタにしてしまう「バラトーク」が、学生、主婦、ビジネスマン、経営者など幅広い層に大人気。モットーは「楽しく!わかりやすく!」。

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